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アニメ「本好きの下剋上・領主の養女」第八章「フェルディナンドの課題」感想

今回は早めに感想を上げます。次回からはたぶんまた金曜日に戻ります。

ハッセの話の続きです。ここの話、原作ではものすごく重たくて読むのが少しつらい部分ですが、アニメではどう扱われるのでしょうか。

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あらすじ

ローゼマインに引き取られていった子供を奪い返そうと、小神殿を襲撃するハッセの町民達。
あくまでも逆らい続けるハッセの町長について、神官長・フェルディナンドはローゼマインに課題を与える。それは貴族としての器量を試すものだった……。
貴族社会との常識の違いに悩み、一向に解決方法を見つけられないローゼマイン。
そんな中、ギルベルタ商会のルッツとベンノに課題について相談すると、思いもよらない言葉が返ってくる。

~上記公式サイトより

本編感想

本編のネタバレあります。該当部分までは書籍・Web・コミカライズの内容も含みます。ご注意ください。

ハッセの町長について

アバンからオープニング明けにかけて、ハッセの事情が語られます。

ハッセが直轄地で、領都エーレンフェストから近い街であり、町長が周辺の村々にも大きな影響力を持っていることなどが明かされます。そして、前神殿長との関わりも…。

フェルディナンドの「死んだあとまで厄介な…」のセリフが速水さんの声で聞けて満足。

小神殿襲撃

話し合いの最中に、小神殿への干渉を覚えるローゼマインとフェルディナンド。隠し部屋で魔術具を起動します。

小神殿に攻撃を加えようとする農民たちが守りの魔術に弾かれる様子が見えました。

あの「守りの魔術」って結界みたいなものだったんでしょうか。っていうか、シュツェーリアの盾か。原作を読んだときのイメージでは、「白の建物に対する攻撃」ということで、白い部分への攻撃なのかと思っていましたが、普通に考えたら扉から行くのが常道ですね。白い部分に傷がついたらもちろんすぐにわかるようですが、扉部分であっても結界に触れればわかるということなんですね。

前神殿長あての手紙

ハッセの町長からの手紙が届き(これは前神殿長宛なので、ローゼマインが読んでいいものかどうか、先に一悶着あったはず)、二人を前神殿長の部下だと思っていることが判明。

ついでに、貴族宛の手紙の書き方も知らないということで、貴族との接し方そのものに疎いことも判明。この辺、端折りながらもうまく表現しているように思いました。

「前神殿長は亡くなりました」と返事をしておけ、という神官長。この後、その返事をどう書くかでフランとひと揉めするのですすが、カットでしたね。大丈夫でしょうか。ここで「はるか高みに続く階段を上っていきました」が出てくるんですが…。

町長は言葉を知らないのだから、と直接的に書こうとしたローゼマインに、フランが「神殿長の書くお手紙がそんなことではいけません」と言って、婉曲表現になってしまいます。せっかく、アルノーを使って「はるか高みに続く階段」の話を振ってあったのにね。後で出てくるとは思うけど。

常識の違い

ここで、ローゼマインの考える「悪いこと」と、神官長の考える「悪いこと」の違いが明確になります。ローゼマインは基本的に日本人の常識で考えるけれど、神官長やこの世界の人達は違う常識を持っています。このお話(アニメ)では、主人公の常識に世界が合わせるのではなくて、主人公のほうが世界の常識に合わせるために苦悩します。

孤児たちを善意で引き取ったものの、実はハッセの人たちに取っては「街の財産を奪っていった悪い貴族」になってしまっている事実に打ちのめされます。

おまけに、町長に孤児をさらった損失分を補償して終わりにしようとしたら、「貴族に逆らった平民は処分が当然」と言われて愕然。

町長の反対派を作り、育てて町長を孤立させよ、というフェルディナンドの課題。

根が善良なローゼマインにはかなり過酷な課題ですが、領主の養女という立場を考えると、そういうことから逃げ続けるわけには行きません。放置すれば孤児たちの立場がなくなります。

このときのフェルディナンドの悪い顔がなんとも言えずいい感じですね。

ヴィルフリートと鉢合わせ

城に戻るというのでたぶんヴィルフリートと会うのではと思っていたら案の定。

相変わらず側近から逃げてきてローゼマインに突っかかったところで、ローゼマインも黙っていられません。ただでさえ逃げられない重たい課題に直面して、眠れないほど悩んでいるところだったので。

あやうく威圧をかましそうになったところでダームエルに止められます。さすがダームエル。

それにしても、ローゼマインの護衛騎士は4人しかいないのに、4人全員がついて歩くことってあるんでしょうかね。基本的に護衛騎士は側から離せないので交代になるはずですが。神殿から戻ってきたところなので普通に考えたらコルネリウスとアンゲリカだけじゃないのかな。

あと、ここでジルヴェスターに会って、城の中でもレッサーくんを使えるように交渉したはずですが、そこもカットですね。

料理人の扱い

と思ったのですが、ちょっと待った。

「イタリアンレストランが開店するので料理人のフーゴを返してほしいと養父様に直談判した」ですって! フーゴを城に貸し出した話、アニメで出てきましたっけ? 確か、華麗にスルーされたと思ったのだけど。ついでに、イタリアンレストランがなぜ今頃開店するのかも。説明ナシ? いいんでしょうか。

イタリアンレストランでの食事会の後、ハッセに小神殿を建てて、その後でローゼマイン(の料理人)をどこで引き取るかで揉めた話はミニキャラ劇場であったけれど、その際どうやって解決したかは言及されていませんでしたよね。

小説の設定を説明すると、マルクさんの発案で、(小神殿の整備に労力をかけるので)イタリアンレストランの開店を遅らせて、その間失業するレストランの料理人二人を、保護者三人組のうち二人に有料で貸し出す、という話になったのです。そして、フーゴは城に行っていた、と。

この部分が抜けているのにいきなりフーゴを返してほしい、って、話が通じてないような…。アニメ勢はスルーできたのかな?

ハッセへの再視察

4人の孤児たちとの再会。

一応ひざまずいて、感謝を受けます。言葉遣いは、ほんの少しだけ良くなっているけど、まだまだですね。

感謝してくれる人がいることで、少しだけ気持ちが楽になりますが、やっぱり課題が重いローゼマインです。

ルッツたちに相談

いきなり隠し部屋でルッツに課題のことを相談します。

いや実はここまで延々と悩んでいたわけですよ。それこそ、事情を知らないブリギッテが「そんなに体調が悪いなら面会は延期しては?」と言ってきたりするくらい。(延期したらますます具合悪くなりそうですが。)

でも、フランはよくわかっているので、ギルベルタ商会が来ると、普段は先に隠し部屋の外で挨拶をしてから移動するところを、直接案内したんですね。そこら辺りは大胆にカットされてます。

ここで、ベンノから「白の建物を攻撃する意味」を教えられます。これ、初めて読んだときはびっくりしました。この世界の常識らしいですが、ハッセの住民も知らなかったみたいです。

そして、神官長が実はかなりローゼマインに気を使っていることも判明。本来なら即、町ごと処分のところを、教材として生かしている時点で。

それでも陰謀に消極的なローゼマインに、ルッツがこの課題の考え方を180度変えてくれます。「町長を陥れるのではなく、町長によって全員処分されそうになっている町の人を救う」と。

ここでようやぐ、ローゼマインの憂いが晴れます。

神官長と面談

そこからまたまた話が大きく飛んで神官長との面談に。

実はこの間にイタリアンレストランの開店があって、そこで「スポンサーである領主の養女」として挨拶をする話があります。

先のギルベルタ商会との打ち上わせは実はそのイタリアンレストラン開店の話し合いで、課題への考え方を変えることで元気を取り戻したあと、ハッセは後回しにしてレストランの話をしただけなのです。

その後、無事にレストランは開店し、改めてギルベルタ商会の面々とハッセへの工作の話し合いをして、ようやくここに至る、はず。

まぁ、上にも書きましたが、レストラン開店が遅れた話はもともと華麗にスルーされてたので、「フーゴを返してもらう」話さえなければ全然問題ないんですけどね。あそこでレストランの開店とフーゴの返却が言及されているだけに、その後まったく触れられないのはちょっと違和感です。

たぶん、ヴィルフリートと鉢合わせてジルヴェスターに会うことを責められるシーンは絶対必要だけれど、そのジルヴェスターにわざわざ会う用事というのが他に作れなかったんでしょうかね。実際、フーゴの返却を直談判するから会いに行ったわけで。領主に直接会う用事なんて、そうそうないですから。

話がそれました。

また、神官長の方も、ジルヴェスターやカルステッドから、ローゼマインに対する指導が厳しすぎるから少し手加減しろ、というようなことを言われています。ローゼマインが城に行ったときにひどい顔色をしていたので。

確か、「読書以外の方法で機嫌をとれ」という命令が出されていたはず。それ、アニメで出てくるでしょうか。

冒頭の「ずいぶんと顔色が良くなったではないか」というセリフは、そういう前提から出てきたものですね。「怒られて損した」みたいなことも書いてあったような…。

暗躍するマルクさん。神官長と同類だったのが意外、というけれど、アニメでいうと第2期で、ルッツが家族とケンカしたときに、カルラがものすごく怯えていて、たぶんマルクさんが何かしたんだろうな、というくらいは想像がつきました。こういうの、得意そうです。

小神殿襲撃の意味に気づいていなかったことを改めて指摘されて冷や汗のローゼマイン。これからもこういうことはちょくちょく起こりますね。常識が違うので、仕方ないです。

ミニキャラ劇場

前の世界では身分制度がなかったことを説明するローゼマイン。

フェルディナンドは麗乃を「上級貴族の娘」だと思っていたんですね。

びっくりして石化するフェルディナンドと、ムンクの叫び状態のローゼマインが笑えました。

エンドカードは喜久田ゆいさん。水鏡の魔術具を覗き込む二人ですね。今回も美麗です。

第八章まとめと次回への期待

一番重たいところを一話で抜けました。すごいな。

ハッセの話はまた追々続きますが、とりあえず一段落ですね。少なくともローゼマインが思い悩むところは過ぎました。私自身、ここが一番気重だったので、早く終わってくれてホッとしました。その分カットされたエピソードも多くて、そこは少しだけ残念ですが、まぁ仕方ないです。

ここから先のハッセは、「ざまぁ」展開になるので、だいぶ気が楽かも。巻き込まれる町や農村の人たちはちょっとお気の毒ですけど。

次回は「ヴィルフリートの一日神殿長」ですね。「ずるい」連発のお坊ちゃまの鼻をへし折る回です。ここも結構好きなエピソード。楽しみです。

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