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色っぽく歌ってください

声楽のレッスン。

前回は風邪気味でほとんど歌わなかったので、久々にゆっくりみていただきました。

いつもは夫と交互に発声・発声・曲・曲と進むのですが、今回は夫の方を一度に進めたかったようで、完全に時間を半分ずつ、という感じで、発声から曲を続けるカタチになりました。

夫のレッスンの間も、ずっと「お腹を使う」「準備をしてから声を出す」「吐く息は『手を温めるような温かい息』で」など、自分に通じる注意が多かったので、声を出さずに体を使う練習をしておりました。

それが良いウォーミングアップになったのか、発声のときは「準備が早くて良いですね」と誉められました。

ただ、私の場合、一度支えを作ると、そのままリラックスする時間がないので、いちいち力を全部抜いてリラックスする時間を作るようにとのこと。

これが難しくて、いったん抜いてしまうと再度作り直すのが大変なんです。

でも、ずっと保ったままだと短い曲なら良いけれど、大曲では絶対にもたないそうです。なので、リラックスして素早くまた支える、という動作がもっと機敏にできるようにならないといけないようです。

曲のほうは、最初に歌ったあと、「素直で良いんですが、もっと『色っぽく』歌ってください」と。

「色っぽく」って難しいんですけど。

いろいろ試行錯誤してみたのですが、結局のところ、変に歌おうとしたりするのではなくて、音と音のつなぎをもっと粘るというか、つなげるというか、小さなポルタメントをたくさん入れるように歌う、ということのようです。とっても苦手な部分です。

また、どうしてもブレスが足りなくなることが多いのですが、そこを気にし過ぎないように、という注意も受けました。

以前からそうなのですが、どうもブレスコントロールが下手で、フレーズの後半になると足りなくなることが多く、そこにばかり気が行ってしまいます。

「無くなったらその時はその時なんで、そんなことは気にせず歌いきってください」

だそうで。息のことばかり考えて不安そうな歌になっているようです。

あと、細かいことに囚われすぎなので、もっと大きな気持ちで、ラクに歌ってくださいとも言われ、指揮を振りながら歌ってみたりもしました。

とにかく、このY先生についてからはラクにラクに、もっとラクに、みたいな感じのご指導が続いているので、歌うことそのものはとても楽しめています。

ひとつだけ、これも以前からいろいろな方に注意されているのですが、フレーズの最後の音をのばすとき、ついつい押してしまうんですよね。で、音色が悪くなってしまう。

ここを上手く支えて、軽く吐ききる、または次のフレーズにうまく続けられると、一段上がりそうな気はします。

次回もこの「Caro Laccio」を続けますが、もう一曲課題をいただきました。

トスティの「Ridonami la calma!/私に静けさを」です。

実はぜんぜん知らない曲です。難しいそうです。

参考までにYouTubeにあったCarlo Bergonziの歌唱版を貼っておきます。

当分は、こんな感じでじっくり、丁寧に紡いでいく感じの曲をやっていきましょう、ということです。
がんばろうっと。

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