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11月の新刊その1【本好きの下剋上】コミックス第4部5巻

新刊の感想、12月分を先に上げてしまいました。あとは11月の2冊ですね。

コミックス第4部5巻。刊行順調ですね。小説の方はクライマックスですが、コミカライズ4部はまだまだ序盤です。ようやく1年生の講義が終わりそうです。

以下、ネタバレあります。

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表紙

表紙はローゼマインとその側近文官(見習い)2人、ハルトムートとフィリーネです。

シュタープを掲げるローゼマインは『ロート』を唱えているのかな。『シュタープの実技』の授業ですね。ペンとナイフと混ぜ棒の絵もありますし。

今回は文官見習い二人でしたが、これから先は誰が一緒に描かれるのか、ちょっと楽しみです。側近だけでもまだまだたくさんいますし、他領の貴族やら王族やらを考えると、すごい数のキャラクターがいますからね。

本編・番外編

今回は『奉納舞・音楽の実技合格』~『図書館へ行こう』までです。

なお、『騎獣作成の合格とシュタープの実技』だけは、連載中に感想記事を書いていました。逆に言うと、その回しか書けていませんでした…。

今更ですが、コミカライズのみどころ

基本的に、コミカライズで見るところといえば、小説では文字だけで書かれていたもの、それも主人公視点のみで描かれていたものを、俯瞰で、絵でどう表現されているかなんですよね。

貴族院の豪奢なつくりや巨大な建造物は絵で見て初めてわかるし、膨大な数のキャラクターが改めてキャラデザされて、この人こんな顔だったの?、みたいなことも多いですし。

何より、ローゼマインの言動が周囲にどう受け取られているかが、主人公視点では全然見えませんが、周囲の表情でよく分かるという…。

4部は特にこういう部分が楽しいです。3部まではエーレンフェスト領内だけの話だったので、4部になって他領貴族との交流が増えてきて、今まで知らなかった『貴族の常識』にぶつかったり、エーレンフェストという領地の、国内での立ち位置、扱いがわかってきたりするので。

アナスタージウス王子との関係

さて、前回に引き続き奉納舞の授業にて、アナスタージウスに絡まれたところから始まりました。この頃のアナスタージウスといえば、いつも周りに取り巻きの女の子を侍らせていて、感じ悪いですよね。おそらくこの時点でも「エグランティーヌ命」のはずなんですけど、あまりそうは見えません。

ローゼマインの態度があまりにも自分に興味なさそうなのが気に入らないのでしょうかね。

とにかく図書館

奉納舞を舞っている最中も、頭の中は図書館だけだし、そのせいで王子との約束も忘れるし…。

シュタープの実技にしても、一発で終われば目立ってしまうのに、同行する側近たちの講義も終わらなければ意味がないのに、図書館しか見えていないのでどんどん合格してしまう。

一人称で読んでいる時は、呆れながらもそこまで非常識とは思えなかったのが、側近視点の話や表情を見ていると、まぁ視野が狭い…。っていうか、視野の狭い話を読まされていたわけですね。わかってはいたけれど、それはそれですごいなぁと思うわけです。

本当に、上から目をつけられないように、大人しく図書館通いだけしていたかったら、ここまで目立たなければ良かったのにね。もちろん、その影にはハルトムートの広げた「聖女伝説」もあるわけですが。

それにしても、ローゼマインがキャレルで本を読んでいる間、側仕えと護衛騎士はずっとその前に立って護衛していないといけないんですね。それを考えると、やはり、領主候補生が寮から出て図書館通い、というのは周囲から見たら迷惑な話ですね。

ローデリヒと旧ヴェローニカ派の学生たち

旧ヴェローニカ派の学生たちの話も、今回全員がキャラデザされて、絵付きで読むとまた雰囲気が違いますね。

あぁ、この時はヴェローニカ派の復権を本気で信じていたのに…と思うと少々不憫です。この人達の大半が、2年後には…と思うと余計に。

「図書委員」になれるのか?

ソランジュ先生の表情がすべてを物語っていますが、ローゼマインの言う「図書委員」はなかなか難しそうですよね。だいたい、領主候補生が自ら働くなんて、貴族社会的にはあり得ないことなんでしょうし。

番外編でもローゼマインは張り切っていますが、前途多難ですね。

巻末SS「ローゼマインの講義終了」

ヴィルフリート視点のSS。

ここでも、ヴィルフリートの側近たちが「主(領主候補生)の図書館通いは側近たちには迷惑」と言っています。まぁ、そうなのでしょうね。

ローゼマイン視点では絶対に出て来ない話がいろいろ出てきて、目からウロコです。

「図書館通いは迷惑」「講義は早く終われば良いと言うものではない」「講義中の他領学生との交流も重要」などなど。

ヴィルフリートの側近はポンコツなイメージがあるのですが、ここで話していることはまともなように感じます。この時点ではヴィルフリートは次期領主に確定していませんし、ローゼマインの方が明らかに優秀に見えるので、純粋にがんばろうという気持ちがあったのかもしれませんね。

最後に

ようやく講義が全部終了して、ここからは図書館通い&社交期間に入ります。さらにいろいろな騒動が起こりますが、どういうふうに描かれるのか、楽しみです。

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