さて、いよいよ入院日となりました。
この日は夫も息子も出勤で、入院は午後からなので、午前中のうちに洗濯を済ませて、乾燥機にかけられるものはかけ、そうでないものは部屋干しにしました。
水回りを片付けて、掃除をして、軽く昼食をとって出発です。
荷物の方は、少し前にまとめておきました。
着替えは、正直アウターは行きと帰りしか使わないので持っていきません。下着や洗面用具、処方薬や渡されていた大量の書類等が入っています。そうそう、充電セットにiPadも。PCは持っていきません。
前回は病棟にウォーターサーバーがありましたが、今回は無さそうなので、2リットルの水のボトルも2本入れました。
他には、室内履き(今はスリッパはダメで、かかとのあるものになります)やドライヤー、小物干しなんかも念の為入れています。前回の入院経験が役に立っています。
水が4リットルも入っているのでメチャ重たくなったキャリーを転がしながら、前回同様、近所のバス停に向かいました。
前回は地元の病院からシャトルバスで行けましたが、今回は電車に乗らないといけません。
入院時はまだ元気なので、乗り換えが少々あっても大丈夫。ということで、駅までバスで行き、電車に乗り換えて病院最寄り駅で降ります。駅周辺はエスカレーターやエレベーターが整備されているので特に困りません。
ただし、以前にも書きましたが、シャトルバスは人間が乗るので精一杯なので、大荷物を持っては乗れません。
仕方がないのでタクシーに乗って病院に向かいました。運転手さんは親切に荷物の積み下ろしをしてくれました。近そうに見える病院ですが、タクシーは1000円かかりました。
病院に着いたのは入院予定時刻の1時間くらい前でした。
とりあえず入院受付に行くと、すぐに受け付けを済ませてくれました。ただ、予定時刻までまだ間があるので、時間近くになってから病棟に向かってくださいと言われましだ。
仕方がないので、院内にあるドトールで、ルイボスティーを飲んで時間をつぶしました。
10分くらい前まで待って、病棟に向かいました。
入口は開放されていたので、まっすぐスタッフステーションに行って声を掛けると「インターフォンは押されました?」と聞かれました。「いいえ」と答えると、入口まで戻って「ここにインターフォンがあるので、入るときは押して声をかけてくださいね」と言われました。全然気づかなかった…。普段ここは閉まっているようです。
早速部屋に案内されることになったのですが、個室を希望していたのに、空いていないということで大部屋に案内されました。途中、シャワー室やトイレの場所を説明されました。病棟は複雑な作りでしたが、案内された部屋はスタッフステーションからまっすぐ進んだ突き当りだったので迷わずに済みそうでした。
4人部屋で、入ってすぐ左側のベッドが私のスペースでした。他の3人はすべてカーテンを閉め切っていたので、挨拶等はしませんでした。
個室は空いたら移動できるということでしたが、翌日は手術だし、5日間しかいないし、無理だろうな、と思って、荷物を棚等に詰めて、説明に来てくれるのを待ちました。床頭台は大きくて、個々のスペースはそれなりに広かったです。
しばらくすると担当の看護師さんが来て、翌日の手術までの流れを説明してくれました。その中で、シャワーが16時までしか使えないけれど、翌日が手術だし、点滴を刺したら無理になるので、今のうちにシャワーを浴びてくださいと言われました。
そんな訳で、説明を聞いて、寝間着やタオルが届いたら、すぐに支度をしてシャワー室に向かいました。塞がっていたらどうしようと不安でしたが、無事空いていました。後で調べたら、シャワー室はこの病棟だけで3~4箇所ありましたし、この病棟は手術前後の人が多く、個室(シャワー付き)もそれなりにあるので、あまり混まない感じでした。
シャワーを浴びて部屋に帰ると、最初に病室に案内してくれた看護師さんが来て「個室は1万のをご希望でしたか? 2万5千の個室は空いているみたいですが、そちらは希望されませんか?」と聞いてきました。さすがに1泊2万5千円は払えないので「1万でお願いします」と答えると、しばらくして「1万の個室、空いたので今から移れます」とのこと。慌てて荷物をまとめ直して部屋を移動します。
正直、この日でなければたぶん移動は無理だったので、なんとか個室に滑り込めてありがたかったです。
ただ、残念だったのは先にシャワーを浴びてしまったこと。せっかくシャワー付き個室だったのに、結局、この部屋のシャワーを使ったのは1回だけになってしまいました。
個室はかなり広い部屋で、窓際1面がデスク兼棚になっていて、テレビが造り付けてありました。冷蔵庫もあります。無料です。ベッドを挟んで反対側にはソファがあり、その奥の一角がシャワー兼トイレ兼洗面所でした。
大部屋は部屋の扉が常に開放されていましたが、個室のドアは基本的には閉まっているので、外の音があまり聞こえず、落ち着ける感じでした。
この日は夕食も完食し、ゆっくり読書したり、野球中継を見たりして、翌日の手術に備えます。手術は午後からとのことなので、そういう意味でも気楽でした。
夕食が終わった頃、執刀医の先生が部屋にやってきて、「明日はよろしく」と声をかけてくださいました。その際に、先日外科の先生からもらってきたお手紙が届いているか心配だったので、「お読みになりました?」と聞いたところ「今日預けたならまだ見てない。見ておきます」とのお答えでした。
さて、例によって夕食後しばらくして、点滴のルートを取りに看護師さんが来ました。
そして、例によって例のごとく、血管が細くてなかなか見つからず、左手首の動くところ、ちょっとイヤなところに刺して行きました。角度によってはチクチク痛くて、これは、いい角度でないと落ちないやつでは?、とちょっとイヤな予感がしました。当然、的中するわけですが…。
そんな感じで、入院初日は過ぎていきました。
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