アニメ第3期スタートに合わせたのか?、続々新刊発売中の「本好きの下剋上」シリーズ、4月15日にはコミックス第2部7巻が発売になりました。
左側がKindle(電子書籍)、右側が紙書籍版になります。
なお、この巻の続きは今月からコロナEXで公開されています。前日の14日に公開になりました。(たぶん、会員登録が必要です)。
第1部は小説3巻分を7冊だったのに、第2部はまだ小説第2巻が終わるかどうか、という時点で既に第7巻です。ボリュームアップしていますね。
本編感想
今回は冬支度とトロンベ討伐が主なお話。
この冬支度、冬服を買いに行く場面、アニメではカットされた場面ですね。このシーン、コミックには入っていて良かったです。マインの服選び、最初のときはトゥーリとルッツだけで競争していたのが、側仕えたちも含めてみんなで競争したり、結構楽しいシーンなので。アワアワするフランとか、アニメでもちょっと見てみたかったかな。いつも冷静そのものだから。
豚肉加工や膠づくりも基本的にはカットだったかな。ちょうどアニメと同時期(このコミックスはちょうど第2期の最後の方)に当たるので、あぁここも無かったなぁ、とかそういう感想が多くなりました。
アニメと比べられるのは、作画の鈴華さん、あんまり嬉しくないかもしれませんね。
でも、鈴華さんの描かれるマインちゃんは可愛さではピカ1です。アニメよりも他の部のコミカライズよりも、断然可愛いと思います。
後半のトロンベ討伐のシーンは、逆にまんまアニメと被るわけですが、神官長の分裂する矢の表現とかは迫力があってすごいなぁと思いました。
そして、マインの傷が深い。痛そう…。でも、発生したトロンベの圧力、今にも「死にそう」感はアニメの方が上かなぁ。
あと、シキコーザの儀式、ショボすぎ…。アニメだともう少しは行けていたような? いや別に良いんですけど。実際ショボいわけだし。
あぁ、わかっていても比べてしまいますね。すみません。
コミカライズそのものの話に戻りますが、個人的には、迫力を出そうとするのか、大ゴマが多すぎるのが残念です。見開き2ページで1コマとか、ページの無駄遣いとしか思えません。巻数が増えたのはそのせいかと思ってしまいます。まぁ、癒やしの儀式でカラー見開きがありましたが、あのくらいの規模のコマならともかく、オルドナンツが飛んでくるコマに見開き2ページ、必要ですかね?
なお、カラー見開き、電子版はそのままカラーで、うわっ、て思う効果があったと思いますが、紙版はモノクロになっていたそうです。費用的に無理だとは思いましたが、残念ですね。
それにしても、ようやくここまで来ました。あと半分、頑張ってくださいという感じです。
番外編「頭の中の映像」
マインの「遺言」を受け取ったルッツの話。
いわゆる、貴族の「遺言」初出の回です。マインは貴族ではないですが、この時は貴族だけが持つ指輪を神官長から借りていたのでこの現象が起こったわけですが。
ここは2期のアニメにも出てきたシーンなので、ちょっとデジャブ。
でも、ルッツは焦ったでしょうね。訳の分からないできごとだから。
この辺りからこのお話に魔術がどんどん出てくるし、神々の祝福が飛び交ったりして、ファンタジー色が濃くなっていく分岐点だったかもと思います。
書き下ろし短編「初めてのトロンベ討伐」
珍しいダームエル視点。汚点の付く前の初々しいダームエルです。実はランプレヒトと同級生だったというのは目からウロコ。確かに、年齢を計算するとそうですね。まぁ、ランプレヒトの視界には、シキコーザ共々入っていなそうです。
シキコーザは神殿上がりで、神殿でも横暴な主だったらしいので、魔力の少ない劣等感の裏返しで下級貴族は側仕えくらいに思っているんですかね。それにしても、11歳で還俗してるのか。なのに神殿でも「横暴な主」の代名詞として語り継がれているわけで、どんだけ?、って感じ。
トロンベ討伐の訓練は、貴族院の「速さを競うディッター」のようなやり方なんですね。しかも黒の武器使う必要なしとか。この辺はマインからは全然見えないところなので面白いです。
ただ、この話は討伐本番に出る前までなのですね。ちょっとだけ、マインが平民だと知らされたときのダームエルの心境・本音が知りたかったような気もするんですが…。その点だけ残念。
最後に
怒涛の新刊ラッシュも、来月の4部コミックスで一段落かな。なんとか小説の次巻が出る8月まで、何かしら出続けてくれると待つ身のつらさが多少紛れると思ったのですが…。
とりあえずはアニメが6月まではあるので、後はコミカライズの連載が途切れず続いてくれるのを祈るばかりですね。先生方、頑張ってくださいませ。
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