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放射線治療開始~乳ガン治療記61

その後、蕁麻疹は薬を飲み続けていたらほぼ収まりました。まだ一部(手の甲とか)痒いところは残っていますが、発疹らしきものは出なくなり、ホッとしています。

そして、いよいよ放射線治療開始の日が来ました。

毎日同じ時間に行くことになるので、確実に時間に間に合うシャトルバスを決めます。

治療を受ける病院と、地元の系列病院を結ぶシャトルバスは、朝は10分おきに出ているのですが、お昼ごろには20分に1本とかなり少なくなります。おまけに、交通事情でダイヤが乱れがち。

だいたい午後1時すぎには到着しないとならないので、地元の病院は12時40分頃には出発したい。そうすると、12時35分発一択になります。その前は12時10分発ですが、それだと半端に早く着いてしまうし、何より、午前中に仕事を終えてからだと基本間に合いません。また、35分の次は55分発で、こちらは、指定の時間に「間に合うかもしれない」という、基本ダメなやつです。

そんなわけで、12時35分地元病院発のシャトルバスに毎日乗ることにします。この時間なら、交通事情で多少遅れたとしても、10分以上の余裕があるので。一応、先方には「シャトルバスで通います」と宣言していて、万一このバスが遅れて間に合わないようなら、先に連絡すれば良いことになっています。

初日は仕事が休みでしたが、天気が悪かったので病院まで歩いていきました。心配されたシャトルバスですが、特に遅れることもなく、スムーズに到着しました。

自動再来受付とマイナ保険証の受付を済ませて、まっすぐ放射線治療センターへ行きます。

治療センターに着くと、受付の近くにスタッフの方がいたので、受付票と診察券を渡し、しばらく座って待ちます。

この時点で、予約時間の30分前くらいだったのですが、前に人がいなくて準備ができれば、時間より早く呼んでくれるらしいです。

そんな訳で、5分くらい待ったところで、検査着を乗せたワゴンを押して、看護師さんが呼んでくれました。

ワゴンを受け取って更衣室に入り、上半身のみ検査着に着替え、頭部はケア帽子のみかぶります。治療室は寒いということだったので、おすすめ通りにアームカバーもつけて、治療室前のソファに移動します。

しばらく待つと名前を呼ばれて治療室に入り、氏名と生年月日を確認されて治療台ヘ。

首に当たる硬い枕が痛くないところを探して、仰向けになると、両側から腕を持たれてバンザイ状態で腕置きに固定されます。その姿勢のまま動かずにいると、勝手に治療台や機械が動き出し、治療が行われるようです。

ひたすら脱力して動かずに寝ていると、「腕をおろして胸の前に乗せてください」という声がして、治療が終わったことがわかります。

その後も治療台と機械はさらに動き、完全に止まると終了で起き上がることができます。

初日はこれで終了。会計は週に1回なので、この後は着替えて帰るだけです。

治療が終わったのは予約時間の5分前。初日ということもあって、患部にもなんの変化もなく、ただ寝ていただけ、という感じです。着替えて、15分後には帰りのシャトルバスに乗っていました。

実際、行きのバスに乗ってから、同じ病院の前に戻ってくるまで、1時間半もかかっていません。病院内にいたのは40分くらいです。スムーズなのはありがたいですが、これをこれから5週間、毎日続けると思うとなかなかしんどいです。

とりあえず、初日はこんな感じで終わったのでした。

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