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手術日の朝・点滴に振り回される~乳ガン治療記52

朝は6時には検温に来るという話だったので、早めに起きて待っていたのになかなか来てくれず、カーテンだけ開けて、最後の水(6時以降は水も禁止と言われていたので)を飲んだり、トイレに行ったりしていました。

7時近くなってようやく看護師さんがやってきて、部屋の灯をつけてから血圧測定と検温をします。

血圧計は表示部分はデジタルですが、圧をかけるのは手動という半自動式。この病院では、外来の問診では腕を差し込むタイプ(よくスーパー等にも置いてある)で自分で測り、ケモ室等外来の看護師さんは上腕式の自動タイプ(家庭用によくあるやつ)なのですが、病棟はこの半自動式のようです。さすがに水銀柱タイプはもう使っていないようです。

体温計も、外来では予測式なのですぐに測れますが、ここでは実測式なので時間がかかる上にかなり低めに出るため、少々ストレスがかかります。まぁ、入院患者はヒマだということでしょう。

一通り測ったあと、手術着に着替えて点滴をつなぐことになります。

手術着と同時に、「エコノミークラス症候群予防」ということで、キツめの着圧ソックスを履かされます。一応、前日にふくらはぎ回りのサイズを測っていたので、入るはずのものですが、履くのはかなり大変でした。手がしびれていて不器用なので、途中からは看護師さんが手伝ってくれました。

さて、着替えも終わり、点滴の管を繋いでみると、止まることはないものの、どうも針の周囲が痛い…。寝ている間に体勢が悪くて針がずれてしまったのか、漏れているようです。せっかく、わざわざ前日エコーまで使って入れてもらったのに…。

とは言え、漏れてしまったものは仕方がありません。刺し直しです。

担当の看護師さんがまた左腕をあちこちさすって、良さそうな血管を探します。

結局、最終的には腕時計のバンド辺りに無事刺すことができましたが、回ってきた時間がかなり遅かったこともあって、時間に追われる感じでヒヤヒヤしました。

その後、貴重品は引出しに全部入れて鍵をかけ、その鍵と眼鏡ケースを看護師さんに預けました。眼鏡と帽子は手術室までそのままで良いそうです。

手術室に呼ばれるまでは、のんびり読書をしつつ、時間を見てトイレに行ったりしたのですが…。

ちょうどトイレから出てきた辺りでお迎えが来たのでそのまま立っていたら、看護師さんが慌てて「いったいどういう状態ですか?」と。何のことかと思って下を見たら、床に点々と血が!!

どうやら点滴のコネクタが外れてしまったようで、血液が逆流してしまったようです。おそらくトイレに行った時に何か引っかけたりしたのでしょう。管が長いのでいろいろなことが起こります。

なんとか大ごとになる前に繋ぎなおしてそのまま病室を後にしました。床の血液は拭いておいてくれるでしょう。ただ、白い着圧ソックスに少しですが血がついてしまって、この後何度も「なぜ?」と聞かれ、そのたびに「ちょっとスプラッタな事象がありまして」と説明する羽目になります。

そこからは看護師さんの付き添いでスタッフ専用通路、専用エレベータを使い、手術室フロアにおります。

手術室の前のソファには夫がすでに待っていて、そこでしばらく一緒に待つことができました。特に緊張していた自覚はないのですが、それでも中身のない会話をしたようで、何を話したのか覚えていません。

しばらく経って、手術室からお呼びがかかったので、夫と別れて中に入りました。

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