えーと、Audibleをはじめてからとにかく節操なく聴きまくっている私ですが、どうせなら記録を残しておこうかなと思いました。というのも、アカウントの「再生履歴」というのを見たら、2ヶ月以上前のものは消え去っているようでした。(実際には再生タイトル数の上限なのかもしれませんが。)すっかり忘れてしまうのも残念なので、消えないうちに、ということで1ヶ月毎にまとめて記事にしておこうと思います。
なお、契約してからしばらくは「本好きの下剋上」一辺倒でしたし、その後は「転生したらスライムだった件」、「銀河英雄伝説」などをひたすら聴いていましたね。その後たくさん聴いたと言えば、堂場瞬一さんの「チーム」シリーズ、「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「ラストライン」シリーズ、あと、伊坂幸太郎さん作品群かな。そうそう、池井戸潤さんの作品も片端から聴いていました。その辺の感想は、とりあえず措いておきます。
改めまして2023年に入ってから(1月中に)聴いたものは以下の通り。
これだけでは何なので、一言ずつ感想を。
アルスラーン戦記第1部
ナレーター:下山吉光
「銀河英雄伝説」と同じくポッドキャスト配信なので、再生時に1巻ずつの章立てがないのがちょっと残念でした。
実は本の方で何度かトライしていたものの読み進められなかったのです。自分でもよくわかりませんが、ナレーターの方が演じ分けながら読んでくださるので、大変面白く聴きました。
面白かったものの耳ではよくわからない部分もあったので、改めて電子書籍を買いました(7巻まで)。ゆっくり読んでます。
8巻以降も配信されたら聴く予定ですが、「銀英伝」でいう「地球教」のような、狂信的な蛇神教の話が中心だとちょっと興ざめかな…。第1部も、その部分が蛇足に感じていたので…。
獣の奏者
ナレーター:平田絵里子
水橋さんのファンタジーは、実は本としては一冊も持っていなくて、ドラマで『精霊の守り人』を観、そしてAudibleで『鹿の王』を聴いただけなのですが、独得の世界観で面白いです。
実はこの「獣の奏者」は当時まだ全部配信されておらず、既刊は3巻まで。最終巻配信日を3日後に控えて「そろそろ聴き始めたら聴き終わる頃には最終巻も配信されるかな?」と見切り発車してしまったのです。
結果、配信が延期されて現在の予定では2月17日に配信開始らしいのですが(配信開始されました!)、とてもとても待っていられないので結局、書籍版を電子で購入してしまいました。なお、せっかくなので合本版で全巻買いました。文字でないとわかりづらい部分もあるので後で最初からじっくり読み直したいと思っています。
前置き長すぎですが、先日映画で見た「ザリガニの鳴くところ」の主人公と、この話の主人公エリンがちょっと似ていると思いました。野生児っぽくて。出てくる獣たちや国こそ架空ですが、人間と獣の関わり等、現実とすごく近いファンタジーで聴き応え(読み応え)たっぷりでした。
過ちの絆
ナレーター:西村長子
堂場瞬さんも、Audible加入以前は全く知らない作家さんでした。駅伝モノの「チーム」シリーズを聴いて気に入ったので警察モノも含めて配信されている作品はかなり聴いているのですが、その中でも『警視庁犯罪被害者支援課』シリーズはかなり好きな部類でした。
それが一旦終わって、加害者支援も含めて仕切り直した『総合支援課』シリーズの第1作がこの作品らしいです。
主人公が男性から女性に変わったのでナレーターも女性に変わり、メンバーもガラッと変わったせいで全く違う作品になってしまいました。ちょっと残念です。でも、配信されたらきっと続きは聴くでしょう。
それにしても、堂場さんの作品では必ず、「『私ですか?』と自分の鼻を指さした」という表現が出てきてちょっと笑っちゃいます。そういう仕草をする人って限られてると思うんですが、登場人物の殆どがその動作をするので。
往復書簡
ナレーター:長良真里
湊かなえさんの作品は何作か読んでいますし、ドラマ化、映画化されているものも多いので興味を持って聴きました。が、ほとんど印象に残りませんでした。残念。履歴に残っていたので聴いたことは確かですが、内容、覚えていません…。
とりあえず、タイトル通り往復書簡が行き交うオムニバスです。確か、オムニバスに出てくる人たちにうすーい繋がりがあったような…。
AI vs 教科書が読めない子どもたち
ナレーター:深月みな
珍しく、小説以外の本です。
「日本人の大人の多くは教科書の内容が理解できない」という感じのネット記事を読んでちょっと愕然とし、その流れで読みたいなと思ったらAudibleにあったので聴いてみました。
最近のAIは賢くなったと思っていましたが、実はコンピュータが劇的に速くなってビッグデータを活用できるようになっただけで、相変わらず人間の感情は理解できないし、思考できるわけではない、ということはわかりました。
それでも、人間にはすぐに処理できない量のビッグデータを瞬時に検索・活用できるAIは多くの人間にとっては脅威であり、AIに仕事を奪われる人が多数出現する未来は見えました。何しろ、AIは東大には合格できなくても、MARCHレベルの入試は突破できるそうなので。
それにしても、この本の中に『例題』として出てくる読解力の問題に、多くの人がつまづくという事実には愕然としました。この、基礎的な読解力をもっと底上げしないことには社会全体がヤバいことになりませんかね。せめて小学校卒業程度の文章問題は、9割くらいの人がきちんと『問題の意味や意図』を理解できるようであってほしいです。
本好きの下剋上 17巻(第4部5巻)
ナレーター:井口裕香
『本好き』のAudible版もここまで進みました。
井口裕香さんの朗読(というか、演技?)は安定感があってすごく良いです。ドラマCDだと声優さんは豪華なのですが、結局のところ超ダイジェストなので、井口さん一人の演じ分けであっても、こちらの方がずっと楽しい。早く最後まで聴きたいなぁ。
書籍の完結は見えてきましたが、Audible版はまだ折り返しにかかったところ。先は長いです。
Another(上下)
ナレーター:比留間俊哉
綾辻さんの作品は『館シリーズ』いくつか読んだのと、『十二国記』の小野不由美さんの配偶者さんということくらいしか知らずに聴き始めました。
聴き始めてから、考えてみたらホラーの人でもあったな、と思い出して、「ものすごく怖かったらどうしよう…」と途中から戦々恐々としながら聴いていました。
結果、そこまで怖くはなかったですが、よく作り込まれたお話でしたね。何度もミスリードされてしまったので、終わってからすぐに再度聴いたくらいです。
他の話も聴いてみたいのですが、今のところもう一冊しか入っていないので、いずれまた。
黒牢城
ナレーター:荻沢俊彦
時代もの。だけどミステリー。オムニバス形式です。
ちょっと設定に無理があるように感じられて、短いお話2話を聴いたらもういいや、と思っちゃって途中離脱しました。
テスカトリポカ
ナレーター:長田任
メキシコで始まり、途中から日本に舞台を移して描かれるバイオレンスものです。
残酷描写が多いですが、引き込まれて聴いてしまいました。
失われた文明、アステカの神「テスカトリポカ」の話がスパイスとして効いています。神事そのものが今の感覚では考えられないくらい残虐なので、キリスト教徒からしたら「野蛮」だとされてしまったんでしょうね。
終わりに
月初めに書き始めたのに、書くだけでえらく時間がかかってしまいました…。2月はこれがボトルネックになって結果他が全然書けませんでした。
それでも、記録はしないよりはしておいたほうがいいかなと思ってます。後で振り返るのに、書いておかなくて後悔したことも多いので…。
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