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アニメ「本好きの下剋上」第3期8話(第34話)感想

いよいよ原作で言うと第2部最後に向けて、クライマックスに突入ですね。
第34話「不穏な動き」の感想になります。

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あらすじ

ハイディの工房からの帰り道。非常事態を知らせる鐘が鳴り、救援信号の赤い光が上がる。何があったのかと、不安になるマイン。状況がはっきりするまで、マインは安全のため、家に引きこもることになった。束の間の家族との時間を過ごすマイン。そして、ようやく外出を許されたマインが神殿へ行くと……。そこに、ディルクの姿はなかった。そしてマインに、さらなる危機が襲いかかる!

上記公式サイトより

本編・感想

本編のネタバレあります。該当部分までは書籍・Webの内容も含みます。ご注意ください。

アバン~神官長の伝言の話

アバンは前回の最後から続くシーン。

ディルクの養子縁組の話が出たことに激昂してマインに食って掛かるデリア。マインが神官長に頼んだ上で、養子先が見つからなかったという説明に納得しました。すっかり、ディルクに入れ込んでいるデリアには、ディルクのためなら何でもするような危うさがありますね。

それにしても、アルノー…。本当に伝言だったのかな。正直、怪しい…。

色インク(定着剤)完成

下町ではパンをかじりながらフラフラするハイディ。これ、先週「カットされたようだ」と書いた場面ですね。美術系工房の人に怒られるヨゼフ、お疲れさまです。

インク工房の話は先週でもう終わりなのかと思っていましたが、意外に最後まできちんとフォローしましたね。やっぱり色インクづくりは見た目がカラフルなので、アニメ向き、ってことなんでしょうか。

定着剤が完成してくすむことも黒くなることもなく、きれいに塗れるようになった色インク。あっさり完成してがっかりする研究肌のハイディに、マインは研究費の出資を提案。ないないづくしだった最初を思うと、自由になるお金がそこそこある状況、ずいぶん出世しましたよね。

ヨハンに鈴を依頼

ギルの書字板も、サラっと流して終わりかと思っていましたが、ちゃんとフォローしてました。多少の順番の入れ替えはあっても、きちんと必要なエピソードは拾われている印象です。

ヨハンも久々に登場。相変わらず「グーテンベルク」の呼び名がお気に召さない様子。ハイディは出資してもらえるだけで大喜びでしたが、反応に差があります(笑)。ヨハンに頼むのはギルの鉄筆と、カミルの「おもちゃ」。うーん、おもちゃというか、鈴ですよね。この世界にはあの丸い鈴がないらしいのですが、そんな説明は要らないか。見ている人は、木札の絵を見て察してください、ってことでしょうかね。

救援依頼の信号

そして家に帰る途中で立ち上がる赤い光。騎士団を呼ぶ救援依頼の信号です。ダームエルはマインを抱えて家に走り、そのまま家に籠もることになります。

原作では、ダームエルは「巫女見習いの安全が確認されるまで私はここに留まる」と言って、しばらくマインの家にいるんですよね。その後オルドナンツが来て出ていってしまいますけど。アニメではあちこちで、細かい省略がされていますが、そのおかげでダレることがない代わり、説明不足な部分も多いです。アニメだけ見ている方に違和感がなければ良いのですが、今となっては原作と比べながら見ている身なので物足りなさが勝ってしまいます。

ネットでの意見を見ると、原作既読組は飛ばした部分を知っているので端折り方がすごい、というか、大胆にカットされてるなぁ、という感想が多い反面、アニメだけ見ている方は、日常回がダレているように感じられるようです。日常回は、たぶん先を続けるためには切れない部分を頑張って拾っているんですが、箇条書きみたいになってしまう感じは否めないので、仕方ないですね。

ギュンターが帰ってきてその日のできごとを教えてくれます。自分にできる範囲で門を守るから、マインは身の回りに気をつけろ、と話す父さん。頼もしい父さんの言葉が嬉しいマイン。マインの「家族大好き」「家族大事」がどんどん加速してますね。

荒れる神殿長

そして荒れる神殿長。なぜ荒れているのかはちょっと分かりづらいですね。誰にバカにされたんだろう? 八つ当たりされる灰色巫女がかわいそう。

カミルのぬいぐるみと鈴

カミルのぬいぐるみを作るトゥーリとマイン。トゥーリが作っているのはレナーテ用だったかな? ベンノさんへのお祝い返しのはず。本当は先に木でガラガラを作ってディルクに与え、ディルクは喜んだけど、時々取り落として顔に当たって泣いている話を聞いて、「カミルが痛い思いをしないように」布で作った、手に持って振れる人形を作ることにしたんですよね。サクッと省略されてます。

ルッツが持ってきてくれた鈴をぬいぐるみにつけますが、またもやカミルに泣かれるマイン。この、「マインを見ると泣くカミル」は、先の先のうーんと先で回収される伏線なのですが、この段階ではあまり意味がない…かな?

また、ぬいぐるみの鈴は本来、危ないので中に縫い込む設定なのです。ついでに書くと、鈴も二重になっています。縫い込む前提で、音がきちんと出るように、です。でも、それだ絵的にわかりづらいので、首につけることにしたんでしょうね。

神官長の伝言

神官長の話で、神殿長が荒れていた理由がわかりました。騎士団に厳重注意されたんですね。そして、ダームエルからギュンターに、他領の貴族への許可証が出ることはない旨、伝えられます。

なお、領主は中央にて領主会議中。この辺りを初めて読んだ頃は領主会議なんて、なんのことやら?、でかるーく流していましたね。

いなくなったデリアとディルク

久々に神殿に行ってみると、デリアとディルクがいなくなっていました。神殿長がディルクを他領の貴族の養子に斡旋したとのこと。無断で事をなしたデリアに怒るフランとロジーナ。デリアを解任するように迫ります。マインは、ディルクが養子に出されたらひとり残されるであろうデリアが心配なんですよね。マインはどこまでも甘ちゃんなのです。

呼びつけられたデリアは悪びれることもなく、神官長にできなかったことを神殿長がすぐにしてくれたと嬉しそうに言います。デリアは神殿長に、身食いの症状のことをそれとは知らず零してしまいます。神殿長は身食いの子を探していましたからね。まぁ、他領の貴族って、あの人ですから、アニメでは先に悪巧みの場面が出てましたので、普通に怪しいと思われます。

養子縁組のはずなのに、成人まで神殿に一緒にいられるというデリア。まぁデリアはその辺の事情は全然知らないでしょうし、神殿長を疑っていないので、仕方ないと言えば仕方ないのですが…。ただ、黙って連れて出ていったことは、本来「神殿長に口止めされていた」という話とともに、謝罪したのですが、そこはカットでした。

今までのデリアのことを思い出して、解任してしまったデリアを心配するマイン。フランとロジーナがどう思っているか、考えてあげてほしいですよね。ロジーナの言う通り、側仕えではなくなったデリアや、孤児院の孤児ではなくなってしまったディルクのことより、今自分の周りにいる側仕えのことを考えないと。

そしてフランが言う、「神殿長がマインを出向かせようとしていた」というのはヤバいです。アバンで、神官長から「この赤子を神殿長から守り切れるかどうかが君の今後に影響する」みたいなことを言われてましたし、守りきれなかった以上、警戒必至です。まぁ、例の「他領の貴族」から、マインを売ってくれと言われていますからね。ディルクは餌ということてしょうか。

トゥーリが迎えに来たけれど…

そして、門で許可証らしきものを見せて通っていく馬車。ギュンターの伝言がきちんと伝わっていないようですね。

「危ないから」と迎えにくるトゥーリ。「守ってあげる」と言うけど、マインには護衛がついているんだから、ただの足手まといなんですよね。そこは、お姉ちゃんと言っても子どもだから…。

せっかく迎えに行ったのに文句を言われてふくれっ面のトゥーリ。そこで、オットーさん発見。他領の馬車を通してしまったので探していると呑気に話すオットーに食ってかかるダームエル。オットーさん危機感なさすぎ。でも、ダームエルがそこで目を離した隙にトゥーリとマインがさらわれてしまいます…。

予告というか、ミニキャラ劇場

予告部分は、門番への連絡について、ギュンターが説明してます。東門の士長の怠慢なんですよね。よりによって、一番貴族の出入りの多い東門だけ、きちんと伝わっていなかったという…。

怒り心頭のギュンター父さん。実際士長を殴った話があったような…?

まとめと今後への期待

今回も作画はきれいでしたね。やはり、話が大きく動くところでは力が入るんでしょうか。

残り2回ですが、ここからは息つく暇もない展開になるはず。また、祈念式のときのような躍動感のある絵が見られるんじゃないかと期待しています。

来週のサブタイトルが「黒いお守り」。いよいよ、ジルヴェスターのお守りの出番ですね。

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