METのライブビューイングで観る「ニーベルングの指環」もようやく最終章まできました。
「序夜」の「ラインの黄金」以外はどれも5時間を超える大作。
この映画も当初の予定では約6時間30分の長丁場。最終的には休憩時間を少なくしたのか5時間30分以内に収まりましたが、それでも長い。観る方も体力勝負です。
お話そのものは予習十分だったのですが、音楽の方の予習が足りなかったせいか、ときどき睡魔に襲われてしまいました…。
でも、前回に引き続き登場の、J.H.モリス演じるジークフリートがハマリ役で、すごく良かったです。
音楽の予習が足りないので演技(お話)中心に観てしまう私ですが、前回の「ジークフリート」では我儘で傍若無人な若造だったジークフリートが、今回はすごく気の毒な役回りでした。
女たち、ひどすぎる(勝手すぎる)…(笑)。
いや、歌は良かったですよ、ストーリー上でやってることが、です。
歌の方は、これだけの大作を、どのキャストも破たんなく熱演していて、すごいと思いました。
ラインの乙女たちで始まり、ラインの乙女たちで終わり。
序章ではワイヤーで吊られて苦しそうだった乙女たちも、今回はもう少しラクな演出で伸び伸びと歌ってました。
ただ、この楽劇を音楽まできっちり楽しむためには、やはりもう少し予習しないとキツイですね。
ただ漫然とDVDを観ても、超長編のため結局寝ちゃったりするので、あまり意味がないようです。
(実際、ワルキューレとジークフリートはそういう予習をしましたが、結局頭に入っていません。)
たくさん出てくるというライトモチーフを、キャラクターや場面と合わせて確認しておくのが一番良いのかなぁ。
何しろ、私がきちんと認識できているライトモチーフって、「ワルキューレ」だけなんですもん。
まぁ、ものすごい大作なんで、一生にもう一度、通して観る機会があるかどうか、それも疑問ですが。
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