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METライブビューイング「ドン・カルロス」感想

そろそろ終わってしまいますが、METライブビューイング「ドン・カルロス」(フランス語版なのでタイトルがちょこっと違います)を観てきました。

あらすじ

16世紀のスペイン。王子のドン・カルロスは、フランスの王女エリザベートと婚約していた。フォンテンブローの森で遭遇した2人は一目で恋に落ちるが、エリザベートは新たな講和条約に従って父王フィリップ2世に嫁ぐ。絶望したカルロスは、親友ロドリーグの勧めで新教徒が迫害されているフランドルの統治を望むが、それは父に対する反乱だった。カルロスと妻の仲を疑うフィリップ2世は反逆者カルロスの処分を大審問官に相談し、死罪を言い渡される。さらに大審問官はロドリーグの命を要求し…。  text by 加藤浩子

上記公式サイトより

感想

まず、長いです(笑)。拘束時間、ほぼ5時間。マジ長い。でも、やっぱり聴きどころたっぷりの良い作品ですよね。

イタリア語版では何度か観たことがある(ただしもう少し短いバージョン)この演目ですが、フランス語版は初めてです。もともと、ヴェルディが作曲したオリジナルはフランス語版なのだそうです。自分が歌うとなったら、フランス語はあまり好きではないのですが(子音のさばき方と曖昧母音が難しくて)、やはり原語だけあって、音楽との馴染みは良さそうでした。そりゃあ、作曲したときの言語の方が合ってるに決まってますよね。

ただ、すごく残念だったのは、指揮者が急遽交代したとかで、明らかに「合っていない」箇所が見受けられたこと。特に、女声合唱がオケと全然合わなくて、私でもわかるくらいにアンサンブルが壊れていました。聴いた感じだと、オケのテンポが速かったので合唱がついていけていなかったような…。これは指揮者変更の弊害なんでしょうね。オケは指揮者が替わってもどうにでもなるけど、合唱はこのクラスでも急には変われないんでしょう。

また、色んな事情があるのでしょうが、エボリ公女役がエリーナ・ガランチャからジェイミー・バートンに交代していたのは残念でした。ガランチャ好きなんだけどな。美人だし。エボリ公女は美人設定なので、オペラ歌手体型のバートンだったのはちょっと…ね。まぁ、ネトレプコですら干されるご時世なので、仕方ないのかな。

そんな残念な部分はあったものの、全体的には歌手の技量がそろっていて、さすがMET、とは思いました。このオペラは上手なソリストが6人揃わないと成立しないということで、そういう意味で難しい作品なので、それができるMETはやはりすごいですね。

あと、演出がオーソドックスでわかりやすいのも良かったです。変な読み替え演出は苦手なので。衣装もセットもきちんと時代に合ったものになっていて、見やすかったです。

METはすっかり通常営業に戻ったみたいですね。まだまだ国内では生のオペラを見る機会が少なくて、自分も行けていないので、うらやましいです。

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