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オペラ「ファウスト」と母校の思い出

先日、METアンコールで、2011年上映のオペラ「ファウスト」を観てきました。

現在のMETはコロナ禍の後遺症でスター歌手がほぼ不在ですが、当時のキャストは豪華ですね。10年以上前なので皆若いし。

ヨナス・カウフマンとレネ・パーペの歌唱が素晴らしかったです。ソプラノの有名なアリア「宝石の歌」、声楽レッスンに復帰したらそのうち歌ってみたいかな。フランス語が相変わらずネックだけれど。

閑話休題。

私にとって「ファウスト」というと、高校時代に踊った伝統的なダンスが真っ先に思いうかびます。

今回観たオペラでいうと、2幕の最後の舞踏会で流れるワルツですが、私の踊ったダンスはその曲を使って、全員で揃って同じ動きをするものです。その昔(明治期)、海外で学校ダンスを学んできた教師が東京女子師範学校(現お茶の水女子大)で教え、その教え子たちが全国に広めたらしいです。私の母校でももう100年以上、体育祭で3年生が必ず踊ることになっているのです。

今でも、数えるほどではありますが、残っている学校は他にもあるみたいですね。懐かしいです。

ちなみに、横浜平沼高校の同窓会のページには、同校のダンス動画(ファウスト)が載っていますが、私の踊ったものとは微妙に違います。やはり、長い年月を経て、細かいところが変化しているのでしょうね。ひょっとしたら、私の母校のダンスも今は多少違っているのかもしれません。

懐かしくなって母校の情報を少しだけ見てみたら、ファウストをまだ続けていることはともかく、もっとびっくりしたのが、制服が変わっていたこと!

私の出身校は旧高等女学校で、創立120年を超える伝統校です。ちなみに、公立ですが今でも女子校。

私が通っていたのは40年以上前ですが、当時の制服は2代目で、戦後、学制が変わった頃に決まったそうで、その当時でもすでに30年くらい続いていたものでした。ちなみに初代は裾に白いラインの入ったセーラー服だったそうで、その話も在学当時何度も聞かされました。それこそ、地元では「あこがれの」制服だったそうです。

私の入学当時、高校の制服はオシャレとか可愛いとかとはほど遠いものばかりで、その中では母校の制服はだいぶマシに感じていました。30年たった当時でもそうだったので、決まった当初はものすごくオシャレだったそうです。

そんな制服も当然ながら現代に至ってはいかにも古臭くなっていましたので、数年前に昔と同じ制服を見かけたとき、自分は懐かしく感じたものの、生徒たちの評判は芳しくなかったようです。

それでも、伝統校なのでなんとなく制服は変わらないような気がしていたのですが…。

ほんの2~3年前に、イマドキのデザインに変更になっていたようです。グレー系のブレザーにチェックのスカート。今はパンツルックもOKとか。ネクタイの色(学年で変わる)だけは踏襲しているようです。でも、形や色使いは良い意味でJKっぽくなくて、落ち着いた感じです。

変更するたびに先進的で上品なデザインを選んできた母校なので、今回も、イマドキながら品のあるデザインだな、と嬉しく思いました。

ちょっとだけ他の学校も見てみましたが、いわゆる「進学校」はみんな昔のまま、当時私ですら「ダサい」と思った制服のままなんですね。そういう意味で、当時から進学校の中ではマシだった母校の制服、現在では圧倒的にオシャレになりました。

今の制服を着た生徒たちや、ファウストのダンスを久々に見たくなったので、機会があったら体育祭に行ってみたいかな。40年以上、近づいたこともない母校なのですが…。

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