この連載もいつの間にか20回目ですね。とは言え、治療はまだ道半ばです。
AC療法4回目の投与日がやってきました。今回でAC療法は終わりですが、なんと、数日前から風邪を引いてしまいました。喉が痛くて、鼻水が出ます。熱はありませんが、このせいで今日は投与できません、となると今後の予定がすべて狂ってしまうので、なんとか射ってくれたらいいな、と思いつつ病院に向かいました。
いつものように採血をしてから、外科の受付で問診票を受け取り、体温・血圧・体重を測って記入します。
結果が出るまでは時間がかかるので、本を読みながらコンビニで買ったおにぎりを一つ食べます。いつも、診察の日は朝を軽く済ませるので、この時間にお腹が空いてしまうのです。
外科の待合室に戻ると割りとすぐに呼ばれて、先生とのお話です。
この3週間は特に副作用もなく、順調に過ごせたものの、最後の最後に風邪をひいてしまったこと。それから、これはここでは書いていませんでしたが、妹の乳がんが再発したこと(15年ぶりだそうです)などを話しました。
血液検査の結果、タンパク質やヘモグロビン等は前回より更に下がったものの、白血球や好中球は下げ止まっており、数値的に問題ないこと、風邪気味とは言っても体調はそれほど悪くなさそうなことから、見送らずに投与することになりました。
また、次回からは薬が変わることもあり、改めて新しい薬のスケジュールの確認と、年明けには手術の予定を立てましょう、という話になりました。
その際に、妹の再発の件を受けて、遺伝子検査をしたほうが良いのか、という相談もしました。その場では結論は出さず、検査をすると、どちらにしてもメリット・デメリットはあるので、妹とも相談して決めると良いとのことでした。万一遺伝的要素がある場合、予防措置として病変のない方を切ることが保険適用になるけれど、この病院ではできないので、希望する場合はがんセンター等専門病院に変わらなければならないそうです。うーん、それはちょっと面倒だな…。ということで、要検討です。
最後に、いつものように処方する薬の相談と、しこりの確認をしました。しこりは触診ではほぼわからないくらいになっていて、先生も「これはよく効いているね」と嬉しそうでした。うん、このまま消えてくれたら、本当に希望が見えるのだけど。
診察が終わると、いつものように処方箋と次回の予約票を受け取って、化学療法室に行きます。
もちろん、その前に昼食休憩しますが。
1Fでごく軽い昼食を摂って、化学療法室へ向かいましたが、今回はいつも以上に混んでいるらしく、入口近くで10分以上待たされてしまいました。化学療法する人、こんなにいるんですね。
ブースに案内されてからは、いつも通りの流れです。4回目ともなると、慣れたものです。
最初にルートをとりにきた看護師さんに、「前回は左から取って、今回先生に確認するの忘れちゃったんですけど、やっぱり右手ですか?」と聞いたところ、確認してきてくれました。やはり、本来手術前はガンのある方の腕から取るらしいです。手術後はそちら側は使えなくなるし、やはり腫瘍に近いところから入れたいらしいです。とすると、前回の人は何だったんでしょう? 確認も取らずに左側から取ってたけど。
という訳で右腕から。最初は親指の付け根の延長あたりから取れそう、と針を刺したものの、「全然来ない」ということで失敗。結局手の甲から取りました。失敗とは言え、過去失敗された時はいつもすごく痛い思いをして青あざになっていたので、それと比べると、ただ針を刺した跡が残っただけなので大したことはありません。むしろ、ちゃんと入ったけど手の甲はやっぱりちょっとチクチクしました。まぁ、自分が「そこでいいですよ」と言ったのだから自業自得ですが。
点滴が始まればあとはいつも通り。
と言っても、今回でこのAC療法が終わって、次回からは別の薬が始まるので、そちらに関する話を、看護師さんも、薬剤師さんもそれぞれしていきました。曰く、次の薬は血管が固くなるよ、とか、しびれやむくみが出ることがあるよ、とか、爪の色が変わることがあるよ、など。ただ、それも「4回くらいならそれほど心配しなくて良い」そうですが。
赤い薬が危ないのは毎度のことなので、今回は赤い薬が落ちている間(5分くらい)、ずっと看護師さんがそばにいて、次回からの薬の話をしてくれました。全部無事に落ちきると、ホッとした感じで次の薬と交換して去っていきました。4回、無事に終わって良かったです。
そのまま次の薬も最後の生食も特に問題なく終わり、4回のAC療法は無事終了しました。
次は3週間と少し置いて、次からはドセタキセル療法に入ります。
年末に新しい薬ってちょっと怖いですが、次も大きな副作用がないと良いな、と思うばかりです。
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