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3月の新刊感想その1【本好きの下剋上】~短編集2

「沼にハマっている」と書いておいて、その後全然触れていなかった「本好きの下剋上」ですが、今月は2冊も新刊が出ているのです!

今までブログをサボっていたので他に書くことが多すぎて全然触れられなかったのですが、来月にはさらに新刊が出てしまいますし、アニメも始まってしまうので、そろそろ感想を上げておこうと思います。

まずは1冊目。

「短編集 2」です。リンク先は電子書籍ですが、もちろん紙の書籍もありますので、一応貼っておきます。

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「短編集2」の概要

基本的には、「小説家になろう」サイト上に公開されている「SS(ショートストーリー)置場」にあって書籍未収録のものを加筆修正したもの、プラス、TOブックスオンラインストアまたは応援書店で紙の書籍を購入した場合のみについてくる「特典SS」を集めたもので、書き下ろしはありません。

実は私、ここ数巻はその「特典SS」目当てに紙書籍を買っておりますが、その前は読んでいなくて、今回の短編集を心待ちにしていたのです。

何しろ、結構重要な情報がここに含まれているので…。

今回収録は5部4巻までで、ちょうど4巻から買って読んでいるので、とても新鮮に読めました。

逆に、次巻は書き下ろしがなかったら未読分が無い、という状況になるので、どうしますかね? まぁ、買うのは夫なので(笑)。

以下、感想ですが、「本好きの下剋上」本編未読の方は意味がわからないと思いますし、ネタバレになりますのでご注意ください。

ここから感想です

さて、短編が19編も収められている訳ですが、読み応えがあったのはやはり未読の特典SS部分。

他貴族視点は重要情報満載

特に、本編の裏で進行していた貴族側の重要情報がもたらされる

  • バルトルト視点
  • ロヤリテート視点
  • アナスタージウス視点

は、度々話題になっていてすごく読みたかったし、実際読み応えのある内容でした。

他派閥、他領の貴族や王族の考え方(日本人とは全然違う)を実感させられます。
バルトルトの暗躍は本編でも出てきましたが、本人視点で読むとまた全然違いますね。

本編では影の薄い「下町の話」も読み応えあり

また、下町組視点のお話も、本編ではあまり描かれなくなったけれど、その頃下町でどんなことが起きていたのかがよくわかります。

ギュンター視点では聖典盗難事件での騎士と兵士の本格的な連携が始まったことが描かれたり、ルッツとトゥーリの婚約までの過程が詳しく描かれ(ローゼマイン視点だと「いつの間に!?」って話になってました)、何より、ベンノとカーリンのことは、本編でまったくと言っていいほどわからなかったので、新鮮でした。

ベンノとカーリンの関係が意外に親密だったこと、そこにトゥーリの初恋が絡んでいるなんて、思いもよりませんでした。

pixivにある二次創作で、ベンノとカーリンの関係を描いたものがあって、かなり面白かったのですが、このSSたちから想起したものだったんでしょうね。もう一度読んでみたくなりました。

この、主人公以外の人達の視点で紡がれる物語のおかげで、本編の物語にさらに深みが加わっていると思います。

おかげで、本編をまた再読しています。なんとか新刊が来るまでに追いつきたいな。

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