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まさか再発!?~乳ガン治療記76

外科の定期検診を受けた前後の話です。

朝、突然背中が攣ったような感じで痛みが走り、息ができなくなりました。しばらく座っていたら落ち着きましたが、深呼吸すると左の背中が痛む状態が午前中いっぱい続きました。

健康な人ならそれほど心配することもない症状ではありましたが、私の場合ガンからの回復中なので、楽観視もしていられず、栄養状態の管理をお願いしていて、友人でもあるK医師にメッセージで相談しました。すると「(病院に)行くかいかないか迷う時点で行ったほうがいい」と言われました。K医師いわく、「帯状疱疹のごく初期だと厄介」で、循環器の可能性も無くはないとのこと。一番ありがちなのは、寝違えとかの筋肉系だそうです。

どこに行こうか迷った結果、ガン治療でお世話になっているT病院の、地元の方に行きました。こちらは多少規模が小さくて、選定医療費を取られない総合病院です。「どの科にかかったらよいかわからない」疾患については、とりあえず内科で診てくれます。

問診票を書いて、わりとすぐに名前を呼ばれました。ここは最近空いていて、ある意味心配なのですが、早くみてもらえるのはありがたいです。

先生に状況を話したところ「どうしてここに来ることにしたの?」と聞かれたので「内臓だったらイヤだなぁと思いまして」と言ったら、「とりあえずいろいろ検査してみましょう」ということで、検査室を回ることになりました。

採血のあと、胸のレントゲン、心電図、CTをとりました。

今は結果が出るのが早くて、CTを撮ってからあまり時間をおかずに再度呼ばれました。採血からは40分くらいかな。

「特に問題になるようなことはなかったようなので、おそらく筋肉系のものだと思います」とのこと。筋肉の緊張を和らげる漢方を処方していただいて、その日は終わりになりました。検査費がけっこうかかりましたが、安心料だと思ってその日は終わりました。

そんな感じで終わったと思っていたら…。一週間経って、その病院から電話がかかってきました。

「先日撮ったCTにちょっと問題があったみたいなので、もう一度来ていただけますか。右の乳房に何か影が…。今度は外科の方にきてください。必要なら予約をとります」とのこと。

なんと、これはまさか、再発?

とりあえず数日後の外科に予約をとりましたが、ここから予約の日まで、頭の中は再発だった場合を考えて悶々としてしまいました。

今回もし再発だったとしたら、前回の診断から2年経っていないので、がん保険の保険金は出ない。

再発なら前回と同じタイプだろうから、進行が早くて予後が悪い。だとしたらもう先は短いだろうから、抗がん剤で再度痛めつけられるのはイヤだなぁ。残した部分を全摘するオペだけたったら良いんだけど、それ以上は拒否できるかなぁ…。

なんていろいろ考えてしまいました。

初発のときは、まだ完全奏効の望みがあったので標準治療を完走しましたが、再発だったら話は別。

今ようやくウィッグも必要なくなったものの、まだまだベリーショートから伸びてこない髪をまた失うのはかなりイヤ。再発で抗がん剤を拒否する人たちの気持ちがよくわかるのでした。

もちろん、脱毛だけじゃなくて、味覚障害や手足のしびれが一生続くなんて、無理無理。だったら先が短くなっても元気に過ごせる時間を大事にしたい。

もしも、再発を疑う診断だったら、また本来の病院にも行かなきゃ。先生なんて言うかな。

そんなことを考えつつ、診察に臨みました。

開口一番「最近乳ガン検診って受けました?」とおっしゃるので、「えーと、去年の4月に乳ガンのオペをしてます。その前に半年くらい術前化学療法をやって…」と説明していくと「手術はどこで?」と聞かれたので「F市の系列病院で」と言うと、おもむろにPCを操作し始めました。

「F市の病院とは情報共有できないんですか?」と聞いたら「今、してます」とのことで、主治医の先生のところで見慣れた画面が次々出てきます。元々はこの地にあった病院があちらに移転したので、この病院は分院のようなものなのです。

一通りカルテや画像を眺めて納得したようで、説明してくれました。

「今回撮ったCTの、右胸の上の方、外側に影がありましたが、どうやら手術痕のようです。今あちらで撮ったCTとも重ねてみましたが、位置的にはほぼ一致しました。なので、心配ないでしょう」とのこと。

問診票にも既往症に右乳ガンと書いたし、前回内科を受診したときには問診票を持って話を聞きに来た看護師さんに手術のことも話したのにな。「CTを読む人には伝わっていなかったみたいですね」だそうです。

あちらで完全奏効と言われ、その後も定期的に検診を受けているのなら、こちらですることは何も無いです、と言われて、ホッと一安心しました。

とりあえず、今回は再発じゃなくて良かったです。ただ、トリプルネガティブの場合、完全奏効と言われても再発する可能性はゼロじゃないし、再発する場合は2年以内が多いそうです。なので、気を抜いている場合ではないのかも。

とは言え、何かできるかと言うと、栄養状態、精神の安定なんかに気をつけて、運動不足にならないようにするくらいかな。K医師によれば、「楽しいことをいっぱいしてください」だそうです。

今回再発したかも?、と思っていろいろ考えてしまいましたが、幸い猶予をもらったので、もうちょっときちんと考えたほうが良いかなと思っています。焦って決断すると往々にして誤った選択をしてしまいそうなので。

初発と違って再発の場合はたぶん完治は望めないし、進行早そうなので余命も決まってしまいそう。そのときは、やっぱり治療したくないかな…。もちろん、再発じゃなくて、完治の見込める新たなガンだったなら、また標準治療を頑張ってみるかもしれないけど。

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