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「第30回あなたの声を良くするレクチャーコンサート」行ってきました

数年ぶりに、タイトルの「あなたの声を良くするレクチャーコンサート」に行ってきました。

耳鼻科医でオペラも歌う斎田晴仁先生と、奥様でオペラ歌手の斎田正子先生の、文字通りの「レクチャーコンサート」です。

斎田先生には、その昔、「カルミナ・ブラーナ」演奏会に合唱で参加した際に、無理して声帯を傷めてしまい、初めてお世話になりました。

どうやら、初診は2010年5月だったようですね。

その時に声帯結節で通院して以来、何度かこの「レクチャーコンサート」に伺ったものでした。ただ、平日夜に横浜市内の、駅から離れた公会堂、ということが多かったので、立地と日時が都合良いときだけ、という制約があり、そのせいで本当にここ十数年で2~3回です。今回も数年ぶりに、夏休み中の銀座、ということで伺ってみました。

コンサートとしては、前半はイタリア歌曲、後半は日本歌曲で、斎田先生と正子先生が交互に歌ってくださいます。他のコンサートと違うのは、その際に、「音声分析」の画面が表示されていること。歌声にはいろいろな周波数の音、基音以外の倍音がどれだけ出ているのかが目に見えることですね。

斎田先生はセミプロのテノールなのですが、あれだけ安定して歌えるのはすごいと思います。プロではなくセミプロですからね。

一方、正子先生は、この春日大芸術学部の教授を引退なさったようですが、元々プロのプリマドンナ。あの細い体のどこからあんなパワーが出てくるのかと思うくらいの素晴らしいお声を聞かせていただきました。正直、ヤマハミュージックサロンにはオーバースペックだったような…。

なお、「レクチャー」の方は、最近改定されたという先生のご著書「声の科学 改訂版」の宣伝ということで、内容はいつものように、声の出る仕組みを中心に、呼吸のしかたや体の使い方等を講義してくださるものでした。何回か聴いていると、そこに関してはあまり大きな発見は無い、と言ってもいいかな。でも、初めてだったらすごく勉強になるし、参考になると思います。

ただ、冷静に考えると、先生方と最初に出会った頃、私はまだ40代。先生方もお若かったんだな、と。私も年を取ったけれど、先生方も同様にお年を召しているわけで(たぶん私より歳上なので)…。時の流れを感じてしまいました。

なお、斎田先生のクリニックはこちら。

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