生検から一週間後、確定診断の日です。
この日は夫も最初から診察室に入ります。
生検の結果、残念ながらガンが見つかりました、と言われました。
思ったよりショックはなくて、「あぁ、やっぱりそうか」と言う感じでした。でも、今思うと、先生の説明を聞いているときもフワフワしていたので、実際にはショックと感じないように防御反応が働いていたのかもしれません。
先生の説明によると、私のガンは、ホルモン受容体であるエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体、そしてHER2(ハーツー)タンパクの3つがいずれも存在しない、「トリブルネガティブ」というタイプだそうです。この場合、ホルモン療法、HER2薬が使えないので、必ず抗がん剤をしないといけないそうです。
また、異型度、ガンの顔つきというのですか、それも最も悪いグレード3、おまけに、増殖スピードを表すKi-67の数値もかなり高く(50以上)、かなりタチの悪いガンだそうです。
参考までに
③Ki-67(キー67、ケーアイ67) Ki-67は乳癌の増殖能力(増殖スピード)を示す指標です。Ki-67が高いと乳癌の増殖スピードが速くなり悪性度も高くなります。一般的にKi-67が20~30%以上である場合「高値」としますが、まだ世界的な基準は決まっていません。Ki-67は特に「ホルモン感受性あり・HER2陰性乳癌」において、ホルモン療法に加えて化学療法を追加するべきかどうかの指標として重要となります。
乳がんの治療|乳腺レディースクリニック越谷
なお、現状腫瘍のサイズは22mm程度で、ステージは1~2だそうです。
なんだか、話を聞いているうちに、自分の寿命が見えた気がしてしまいました。まぁ、母より10年長生きしたし、息子も成人して夫も定年退職して、あんまり長生きしてもなぁ、と思っていたところでもあったので。
そうは言っても、今は自覚症状もなく元気なので、とりあえず治療をして、数年でも寿命を延ばす努力はしないと、という気持ちはあります。
先生からは、手術は当然するとして、化学療法を術前にするか術後にするかを決めてほしいと言われました。
今日の今日は無理だけれど、次回までにもう少し追加の検査をして、治療方針を決めましょうとのこと。
術前化学療法というと、以前は大きなガンを小さくしてから手術する、というイメージでしたが、今は、私のように転移の危険が大きい人は、先に全身に散っているであろうガンの芽を摘んで転移・再発を予防し、それから手術をする、というパターンも多いようです。
また、手術を先とすると、手術日がどうしてもかなり先になってしまうので、治療開始が遅れます。
そんな訳で、おそらく術前に化学療法をすることになりそうです。
なお、どちらを先にしても、治療が一段落するまでの期間は同じだそうです。化学療法と手術、それが終わればその後は経過観察だとのことで。
そして、今後の検査を予約します。
その日のうちに心エコーと心電図、翌日には骨シンチとCT、そして翌週お腹のエコー。毎回毎回、お金に羽が生えて飛んでいきます。入っててよかったガン保険。今回は一時金でかなり賄えそうなので、助かりました。
この日は心エコーと心電図のみとって、帰宅となりました。
コメント