すっかりご無沙汰してしまいました。
この間いろいろなことがあったのですが、中でも生活に大きな変化をもたらすであろう重大事があったのでご報告します。
乳ガンの告知を受けました。
思えばアキレス腱を切ったのがちょうど10年前(2013年10月)。50歳の誕生日直後でした。
そして、今年はちょうど還暦。節目の年にはなにか起ころのでしょうかね。
やはり、人生においても大事件であると同時に、これからしばらくはいわゆる「闘病」をしないとならないので、その間のことはできるだけ書き残しておきたいと思います。
そんな訳で、しばらく、このブログのメインは「乳がん治療とその生活」になると思います。
興味のない方はぜひともスルーで。
これだけでは寂しいので、今回は総合病院を受診したところまでの話を書いておきます。
これってしこり?
気づいたきっかけは、右の腋の下にできていた小さなイボが、洋服と擦れて痛くて、絆創膏でカバーしていたのを、何度も取り替えていたことでした。
貼った絆創膏にかぶれてさらに大きな絆創膏を貼り…みたいなことをしていたときに、なんだか硬いものに触れました。
あれ?、と思ってさらに確認してみると、乳房の上の方、腋に近いところに、なにやら丸い塊のようなものがありました。これは…いわゆる「しこり」ですね。
乳房のしこりというと、すぐに乳ガンが思い浮かびますが、実は私、20年ほど前に一度左胸に良性腫瘍(乳腺線維腺腫)ができて、硬くてそこそこ大きかったので摘出したことがあります。必ずしも悪性とは限りません。
その時に聞きかじった話で「境目がはっきりしていてよく動く腫瘍は良性のことが多い」みたいなことを覚えていたので、今回もコロコロした感じだし、悪いものじゃないんじゃないか、と希望的観測を持っていました。
とはいえ、よく考えてみたら、今年2月に特定健診を受けたとき、そこのクリニックでは乳房の触診と超音波検査を安く受けられると言われて受診し、何もなかったのです。
半年でこれだけの大きさのしこりが育つというのはあまり良くないのかな、と不安は残りました。
地元のクリニックを受診
とりあえず、しこりがあることは確かなので、まずは半年前に健診を受けたクリニックに行きました。
先生は触診するとすぐに「うん、これは確かに『しこり』だね。2月には何もなかったよね? とりあえずエコーで見てみようか」と、超音波で診てくださいました。
すると、やはり直径20mm程度のしこりが映っているそうです。半年前の写真には影も形もなかったものでした。
そこの先生としてはその時点でお手上げ。「これは、きちんと調べたほうがいいです。紹介状を書きますから、大きな病院に行ってください」とのこと。念のため「悪いものなんでしょうか?」と聞いたら「現時点ではなんとも言えません」とのこと。
今考えると、たぶん悪い可能性が高いと思われたんだろうな、とわかります。
何しろ、20年前の良性腫瘍のとき、担当の先生はエコーの画像を見た時点で「たぶん悪性ではないと思う」とおっしゃっていました。良性の可能性が高いときは、そう言ってくださるのだと思います。
総合病院へ
そこのクリニックで紹介状を書いてもらい、数日後に予約まで取ってもらって、隣町のT病院へ行くことになりました。
隣町と言っても、我が家からは路線バスでほぼドアツードアですし、地元の系列病院(歩いて5分くらいのところ)からシャトルバスも出ています。わが家では、この病院が地元にあったときからずっと、出産を含めて、何かあったときはいつもお世話になっているのです。(思えば、10年前のアキレス腱断裂のときは、ちょうどこの病院が隣町に移転したばかりで、跡地に新病院が建つ前だったので、泣く泣く救急車には市立病院に向かってもらったのでした…。)
初回は夫に付き添ってもらいつつ、診察室には一人で入りました。
紹介状を見ながら担当してくださる乳腺外科の先生と話をし、触診してしこりの存在を確認すると、さっそく検査・検査・検査となりました。
マンモグラフィー、超音波、そして採血、採尿。
検査結果が出るとまた呼ばれ、結果を見ながら、次回、針生検と細胞診をする話をしました。
なお、超音波ではもう一つ、小さな腫瘤が見つかりました。が、先生は「こっちはたぶん乳腺線維腺腫です」とおっしゃいました。ふむ、良性はすぐにわかるんですね。
そして、MRIもやりたいけど、今日午後からできそうだからやっていきますか?と聞かれ、当然OKしてその日の診察を終えました。
MRI
MRIの前ということで、お昼は軽く済ませて、検査室に向かいます。
検査着に着替えて、先に造影剤を入れるために、ルートを取られます。つまり、点滴の針を刺す状態ですね。それが、最初は採血した肘の内側からやろうとして失敗。痛い思いをしました。っていうか、普通関節にしませんよね? ちょっと驚きました。
血管が出ないと看護師さんが悩んでいたので、「手の甲でもいいですよ」とこちらから提案し、結局そこから取られました。
MRIは初めてだったのですが、音がすごく大きいので、とヘッドホンを被せられ、金属は身につけてないですか?、と尋ねられつつもなぜか結婚指輪はOKで不思議でした。おそらくですが、胸部のMRIということで、うつぶせでバンザイ状態にし、胸部分を溝に落とすような感じだったので、頭の方は関係なかったのかもしれません?
動いてはいけない、ということで気をつけていたのですが、途中、造影剤が入ってしばらくすると、なんとなく息苦しくなってきて、咳き込んでしまいました。なんとかやり過ごして検査は終わったのですが、やはり咳が結構出て、胸のあたりがヒュウヒュウ言っていたので、先生が呼ばれて、外科に戻って抗ヒスタミン剤の点滴を受けることになってしまいました。
点滴のあとは少し楽になったので、数日分の抗アレルギー剤を処方されて帰宅できましたが、この年になって新たなアレルギーが発覚するとか、色々ありすぎて少し混乱しました。
次は針生検と細胞診です。
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