秋のコンサートのために暗譜を頑張っているのですが…。
ヘンデルのアリアを2曲歌う予定ですが、短いつもりで2曲にしたものの、実は2曲ともえらく長いのではないか疑惑が生じております。
もともと長いのは知っていたのでBパート全カット予定の”Ah, mio cor” は、まともに歌うと椿姫のアリアくらいの長さになってしまいます。でもまぁ、これはイタリア歌曲集に繰り返しなしAパートのみで(しかも移調して)載っているので、極端な話「これはイタリア歌曲集に載っているやつです。調性のみ原調です」と言い張れないこともないかな、と勝手に思っております。
で、”V’adoro puppile”ですが、これは見開き2ページで、繰り返しもないからいいよね、なんて思っていたところ、参考までに、といろんな方の歌唱動画を見てみると、繰り返してるではないですか!
楽譜を確認してみました。
楽譜を見た最初から気になっていたのですが、最後がダブルバーで、終止線ではありません。そして、よく見ると、Bパート直前に「fine」の文字が! ということは、本来最後(赤丸部分)にD.C.(ダ・カーポ)が入っているはず。つまり、印刷ミスということなんですね、ベーレンライターさん!
どうも、この終わり方だと中途半端な気がすると思っていたのですよ。
納得はしたのですが、ここでダカーポがある前提で繰り返しをするとなると、ヘンデルだし、バロックだし、やっぱり、繰り返した部分は装飾バリバリ入れないといけないんですよね、きっと。
こんなことなら”Lascia ch’io pianga”あたりにしておけばよかったかもとちょっと後悔しました。あっちのほうが短いし。
結局のところ、ヘンデルさん(バロックオペラ)を歌うなら、こうやってA-B-A’の形に収束するのですね。そして、A’(繰り返し部分)は自分で装飾する、と。
正直な話、まだまだ装飾まで手が回るようなレベルではないのですが、ただ繰り返すだけでは芸がなさすぎますもんね。とりあえず、少しだけ、挑戦してみますかね。
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