大友克洋監督最新作、ということで話題の「スチームボーイ」を観た。
私自身は、実は大友監督にはあまり興味がない。前作「AKIRA」は、マンガ版の絵柄が嫌いで受け付けなかったこともあって観ていない。今年に入って「イノセンス」「アップルシード」を続けざまに観て、実は両方とも途中で眠ってしまったという前科あり。(でも、アップルシードの方はまだわかりやすかったかなぁ。イノセンスは全然話に入っていけなかった。TVアニメの攻殻機動隊はそこそこ見ていたのに…。)「CASSHERN」は眠らなかったけど、「うーん、よくわからない」と悩んでしまった。とまぁ、こういった「ANIME 」(CASSHERNはアニメじゃないけど、似たようなもんでしょ)に対する思い入れはこの程度しかない人間である。あ、ジブリ作品は概ね好き。ピクサーも。
なのになぜ、この映画を観に行ったか、というと…、「とりあえずアニメ映画は観ておきたい」というのと、予告で見た映像がとてもキレイだったから。「ココログ」に公式ブログがあるから。あと、雰囲気的に、上記に書いたような、いわゆる「ANIME」っぽくなかったから。
でも、観てみたらこれはやっぱり「ANIME」だったのかな、と思う。
映像はすばらしく綺麗だった。水の表現、氷の表現とか「さすが」と思わせる部分は多々あったし。そして中身は、確かに「コアなアニメファン」向けではなかったと思う。だから、私程度の人間なら満足だったかというと、実はそうでもなかったりする。
あの半端じゃないメカの書き込み方や、科学者たちそれぞれの主義主張は、子ども向け、とは言い難い部分があると思う(メカの書き込みに関しては「スゴイ!」の一言に尽きるけど)。そして、最後は結局…「どうなったの?」という感じで、カタルシスも感じられず、ちょっと消化不良の部分があった。
ただ、後半私が話に入り込みきれなかったのには別の理由がある。
それは「トイレを我慢していたから」。
こうなってしまうと、映画に集中するなんて無理な話。とにかく「早く終わってくれ~~」ってな感じで。
後半のクライマックスの辺りからずーっと我慢していたので、本当はエンドロールも観ないでトイレに駆け込みたかったのだけど、なんとエンドロールは後日談のようではないか! 結局最後まで我慢してしまった。でも、集中できなかったのでよくわからなかった…(;_;)。
この状況がなかったら、もう少し全体の印象はいいものに変わっていたかもしれない。そういう意味ではちょっと残念。
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