乳ガンとは直接関係ないのでナンバリングからは外しますが、放射線治療が始まる直前にちょっと厄介なことになってしまいました。
抗がん剤を終えて2ヶ月が過ぎ、まだ手足のしびれは残っていますが概ね元気になり、手術からも1ヶ月以上が過ぎて、傷周辺も落ち着いてきたので、久々に夜までお出かけをしました。
その帰りのこと。
夕食を済ませてから電車で帰宅したのですが、その電車の中で、どうもあちこち痒い。なんか変だと思って腕をまくってみたら、真っ赤。それも、蚊に刺されたような丘疹がびっしり。慌てて反対の腕も見ると、同じように丘疹が…。考えてみたら、お腹やお尻も痒かった。
ここ数十年見たことがなかったので焦りましたが、これは蕁麻疹だ、と直感しました。
元々、子どもの頃、小学生くらいまではこういうことがしょっちゅうありました。大抵は夕食の何かにあたって体中に丘疹が出て、痒くてたまらず、当時はよくあった、自宅で診察している小児科の先生のところに押しかけ、注射一発で治してもらっていたのでした。
大人になってからは、二十代の頃に一度だけ、抗生物質に当たってやはり薬疹が出たくらい。その時は体だけでなく顔にも出たのでヤバかったのですが、今回はその時以来のことです。
自宅最寄り駅に着いてトイレに行った時に、太ももの内側にもびっしりと丘疹が出ているのを確認して、やはりこれは蕁麻疹と確信。
今の時代は注射器を使った注射はしないだろうけど、救急に行けば点滴くらいはしてくれるかな、ということで、駅から自宅に向かわず、歩いていつもの病院(シャトルバスが発着する病院)に向かいました。ここは24時間受け付けてくれるし、救急車も絶対断らない病院なので確実です。徒歩圏にこの病院があって本当に良かった。
夜間窓口で腕をまくって「蕁麻疹がでてしまったので」と言うと、救急受付に連絡を取ってくれて、マスク着用と消毒を確認してから、受付へ。
同じく、受付で検温されて、保険証と診察券を差し出して、ERに回されます。
ERに行くと、珍しく誰も患者が待っていません。この日は救急車も来ていないようです。
こちらでは問診票を書かされて、何か心当たりがないかいろいろ聞かれました。が、当たるようなもの、食べてないんですよね。
しばらくすると診察室に呼ばれ、腕とお腹を見せただけで、「あ、わかりました。点滴しましょう。それでしばらくすれば収まってくると思います」と言われました。
処置室に移動してすぐに点滴。30分くらいかけて点滴が終わる頃には腕の発疹は少し収まってきました。でも、看護師さんいわく「まだまだお腹とか残ってるし、明日の朝には皮膚科に行ったほうが良いですよ。かかりつけがあるならそっちでも良いけど、ここの病院だったらカルテに書いてあるからすぐ通じますよ」とのこと。
飲み薬3日分とかゆみ止めの塗り薬をもらって帰宅。その間別の患者はいなかったので、結構早く帰れてラッキーでした。救急外来、混んでいる時は命にかかわらないと後回しになるため、ものすごく時間がかかるんですよね。
その夜はお風呂を禁止されたので、顔だけ洗っておとなしく寝ました。
翌朝にはほとんど発疹は引いていたのですが、念の為、同じ病院の皮膚科を受診しました。
実は、前夜に出された抗アレルギー剤が、春に花粉症対策として処方された目薬と同じ成分でした。その目薬、使ったら余計に目が痒くなって瞼が腫れてしまったのです。今回、そのことを申告するのを忘れていたのですが、そのせいでその薬を出されてしまったのでした。
そんな訳で、飲み薬が飲めなかったこともあり、皮膚科に行ったのです。
混んでいると言われていたので覚悟して行った皮膚科ですが、意外に早く呼ばれて拍子抜けでした。
先生は若い女性でしたが、ハキハキと話す、感じの良い方でした。
やはり、蕁麻疹で間違いないこと。蕁麻疹は食べ物や薬が原因と思われることが多いけれど、実際は原因不明なことの方が多く、今回も原因は不明であること。点滴後薬を飲んでいなくてこの状態なら、このまま治まる可能性が高いけれど、蕁麻疹は繰り返して慢性化すると面倒なので、念の為2週間は薬を飲んでほしいことなどを言われました。前日出された薬の話をしたら、別の薬を出してくれるとのことでした。
子どもの頃は注射一発で発疹が引いて、その後はまた何かに当たらない限りそのまま収まっていたので、多分今回も大丈夫だろう、薬飲むのは面倒だなぁと思っていました。
ところが、病院から帰ってしばらくしたら、また腕に発疹が出てきたのです。なので、昼食後慌てて薬を飲むと、じわじわと引いていきます。そして、夜にはまた一部出て、飲むと引く。意外に手強いことがわかりました。ただ、その後は1日2回の薬を続けていると、出なくなってきました。
放射線治療開始直前ですが、ちょっと気になる事態でした。このまま収まってくれることを祈ります。
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