乳ガンの話ばかりだと辛気くさいので、たまには違う話題にしてみます。
携帯をスマホ、それもiPhoneに替えてから、早や10年以上(正確には12年くらい)経ちました。
元々、初めて触ったPC(とは言わないでしょうが)はMacでした。まだWindowsが出ていない頃です。すでに日本語ワープロはそこそこ使えた私ですが、逆に、マウスを使った直感的な操作の方がよく理解できず、挫折したのでした。
その後、MS-DOSからWindowsに移行して、95~96年頃からPCを使いだして今に至ります。最初のトラウマから、Macにはずっと、苦手意識がありました。
そう、Appleはむしろ、私にとって縁のないメーカーだったのです。
なのに、最初に手に取ったスマホがiPhone4。というか、当時はそれ一択だったような…。たぶんAndroidも出始めてはいたものの、認知度は低かったように思います。
それでも、しばらくはiPhoneしか使っていなかったんです。PCはずーっとWindowsだし。
そして、タブレット端末が欲しくてiPadに手を出したのが2017年だったかな。スマホで動画を見たり漫画を読む機会が増えてきて、小さい画面に我慢できなくなって。
ここで、iPhoneとiPadがApple IDによってシームレスに繋がる体験を初めてしたのでした。ブラウザの内容も同期するし、なんだかすごく便利。そして、お互いに「探す」機能が使えるので、うっかり家の中でそこらに置き忘れたりしても、サウンドを鳴らして探せるという…。
この頃から、Appleに縛られ始めたのですね。
その後、Apple Watch(3)を買ったのが2019年。ここで更に囲い込まれます。
タブレットもWatchも、Apple製にこだわらなければ安いものはいくらでもあるのですが、この「連携」機能に惹かれてしまったら、他社製への乗り換えはもう困難です。この辺りで、私もMac信者を笑えないApple信者になってしまったようです。
この手のガジェットは当然、買い替えが必要になるのですが、もう当然のようにAppleしか選べず、iPhoneは2021年に5台目のiPhone12、iPadは今春2台目(認定整備品の第8世代)、そして、Apple Watchは先日、3台目となるApple Watch9を買ってしまいました。
ここまでは、買い替えなので仕方ないと言えば仕方ないのですが…。
今年はさらに2種類の別の製品に手を出してしまいました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
AirTag
私の場合、iPhoneの「探す」を非常に便利に使っています。それこそ、スマホ本体やWatchのようにそれほど大きくないものだと、よく家の中で「探し」ます。ついつい、持ち歩いてそこらに置いてしまうのですが、無意識に置くので見つからなかったりするのです。(Watchはめったにありませんが。)
同じように、キーホルダーも、家の中やカバンの中でよく行方不明になるため、以前はbluetoothでiPhoneと繋がる「キーファインダー」というタグをつけていました。これはアプリがサードパーティ製で、今考えるとそれほど使い勝手の良いものでは無かったのですが、「音で探せる」のがありがたく、また、万一落としたら、最後に繋がっていた場所を地図で示してくれるし、色が派手で目立つので探しやすく、まぁまぁ満足していたのでした。
ところがこの春、そのキーファインダーのリングを通す穴の部分が割れてしまい、使用不能になってしまいました。(写真)
同じものを買おうかな、と思っていたのですが、当時は色がモノトーンのものしかなくて、それでは視認性が悪いので、別のものを探したところ、Appleから出ている「AirTag」を見つけてしまいました。
それまで、存在を知らなかったAirTagですが、これは私の愛用しているiPhoneの「探す」が使えるシロモノでした。値段的には、キーファインダーが1000円前後なのに対して、3000円は下らないということでお高いのですが、Appleのロゴも可愛いし、当然ながら、他のApple製品同様に設定が超簡単です。値段はともかく、ほしい機能はすべて付いているので、これは「買い」でした。
実際、手にしてみれば、キーファインダーで不満だった部分はすべて解消されていました。専用アプリも不要だし、「探す」だけで設定はすぐに完了したし。「探す」に至っては、家の中で起動すると、かなり細かい場所まで教えてくれます。ケースは着替えられるので、万一ケースが壊れたり、飽きたりしたら替えれば良いし。これは良い買い物だったと思います。
Airpods
そして、もう一つ。つい最近買ってしまったのが「Airpods」です。
さすがに、Airpodsの存在は知っていたのですが、お値段的に手を出せずにいました。だって、一番安いものでも2万円超ですよ。それこそ、何度かここで紹介したりしているワイヤレスイヤホンは、高くても5000円前後、たいてい2000円~3000円くらいのものですから。
ただ、ここのところ使っていたものは、どれもこれも、何かしら欠点を抱えていました。接続が不安定だったり、充電が保たなかったり。何より、つなぐ相手がiPhone、iPad、Watchと3種類あったら、それぞれにイヤホンを用意しておかないと、同じものを別の機器と繋ごうとすると、一旦手動で接続を切って、さらに手動で別の機器につなぐ、という手間がかかります。結果、専用イヤホンとして3種類持っていたのですが、3種類とも、どこか不安定な部分がありました。
つい最近、そのうち、最も安定していたものに関して、片方をなくしてしまう、という致命的なミスを犯してしまいました。代わりを探して一つ買ったのですが、なんと、初期不良! しかも、販売店に連絡を入れても梨のつぶて(Amazonのストアなのに…)。安かったので授業料と思って諦めましたが、こういうことが続いて、探すのもちょっと疲れてきました。何しろ、以前使って調子良かったものも、時間が経つとモデルチェンジしていたり、何故か値段が高くなっていたりするのです。私はタッチセンサー式が嫌いなので、物理ボタンのあるものを選ぶのですが、最近は流行らないらしく、選択肢がどんどんなくなっているのです。
そんな訳で、この際だからAirpodsを買ってみようか、という気持ちになってしまいました。前から、「ヘルスケア」の「聴覚」に関する項目は、Apple製品以外対応していないので、空欄になっていて気になっていたのです。せっかく、Watchがいろいろ記録してくれるのだから、この際、ここもカバーしてもらおうか、と。
結果、Airpods(第3世代)を買ってしまったのでした。ただし、悪あがきして「認定整備済製品」を選びました。お値段は、正規品より少し安く、23,000円でした。iPadと一緒ですね。
買ってみていろいろ驚きました。
Airpodsは、なんと、同時にすべてのApple製品と自動接続してくれました。
例えば、Audible。iPhoneで聴いていたものを、Watchのアプリに切り替えてもそのまま聴けるのです。今まではイヤホンを交換していたのでひと手間かかっていたのですが、そこは考えなくてもOKです。iPhoneで何か動画を見ていて、端末を替えてiPadにしても、そのままAirpodsは使えます。なんか、感動してしまいました。
そしてもちろん、「探す」が使えます。それも、ケースから出ている時は片方ずつ。装着したまま着替えようとしたら両方耳から落ちてしまい、片方はたまたま開いていたカバンの中に入ってしまったのですが、サウンド再生で無事、すぐに見つかりました。
肝心の再生ですが、やはり安定してます。今まで使っていたものは、寝ながら使うと体制によっては接続が切れてしまったりしたのですが、そんなこともなく、快調です。安定して繋がるというのは、それだけでストレスフリーです。
というわけで、Airpodsの性能は申し分なく、満足度は高いです。問題はお値段。今までの製品と比べて4~10倍です。そうそう、簡単に手を出せるものではないですよね。今回は思い切って買いましたが、じゃあ次に買い替えられるか?、というと、なかなか難しいお値段です。なんとか、なくさず、壊さずに使っていきたいと思います。
Apple製品で固めるわけ
そんな訳で、今や、私の電脳環境は、PC以外はすべてAppleで固められてしまいました。
本当は、スマホもタブレットも、スマートウォッチも、それからイヤホンも、全てApple以外にしたら、費用的にはだいぶお安くなると思うのです。でも、この「手間なしで確実に、全て繋がって一元管理できる」というのが、とてつもなく快適なんですよね。
若い頃なら、どれもこれも手動でつなげるのが楽しかったりしたのですが(だからPCも組み立てたりしていた)、今となったら、いちいち機器ごとに設定しなければならないのが億劫でたまりません。年寄りにこそ、Appleがラクかなぁと思います。
とりあえずは、この環境でいられるために、今持っている機器は、長く使えるよう、大事に使っていきたいと思っています。
コメント