サイトヘルス「良好」への長い道

先日書いた記事の続きです。

サイトヘルスステータスの「警告」が出るようになった

ダッシュボードを開くたびに出るこの警告。さすがに気になりました。

サーバーの応答時間が明らかに遅いんですよね。自分でも感じていたので、さすがにこれはちょっと、と思いました。

ちなみに、Page Speed Insightsのスコアも載せておきます。

左（上）がスマホ、右（下）がPCです。スマホに関しては、これでも早くなったのです。実は、何もしない時は30点台のスコアでしたが、前回の記事に載せたように、画像圧縮のプラグインとJavaScriptの読み込みを遅くするプラグインを入れ、reCaptchaを問い合わせページ以外無効にした結果、ここまで改善して、コレです。

というわけで、前回の記事をアップした後、新サーバーへの移行を断行しました。

新サーバーへ移行

移行そのものは簡単でした。何しろ、さくらインターネットのコントロールパネルから、「サーバー情報」→「移行ツール」→「移行ツール申込みに進む」と、最終的にはボタンをクリックするだけです。

もちろん、ツール使用の前に、適用可能かどうかを慎重に確認しなければなりませんが…。

私の場合、契約が古いため、元々はすべての言語とデータベースのバージョンが古かったのを、2年くらい前にバージョンアップしていたので、今回はOKになりました。なお、データベースはバージョンアップしても古いものは残っているので、中身がきちんと移行されているのを確認した上で削除しました。これが残っていると移行ツールが使えません。

移行そのものは、深夜、寝る前にスタートしたので、起きたときには終了していました。

起きてすぐに、スマホで自分のサイトを開いたところ、今までになく速く感じたので、これは良かったのでは？、と思いました。また、phpのバージョンを確認したら、自動的にモジュールモードになっていました。

移行成功して、スコアはどうなったか？

そんな訳で、期待を込めてスコアを確認してみました。

サイトヘルスステータス

まずはサイトヘルス。

なんと、相変わらず、「改善が必要」と出ます…。「サーバーのレスポンスがまだ遅い」と。それでも、応答時間は700ミリ秒台と、かなり速くなりました。でも、600ミリ秒のしきい値に届いていないので、「要改善」なのですね。

そして、相変わらず出る「永続オブジェクトキャッシュを設定してください」の表示。

PageSpeedInsightsのスコア

続いて、PageSpeedInsights。こちらはかなり改善しました。PCで99点、携帯でもここまで良化したら、とりあえずOKと考えました。さらなる改善はサイトヘルス対策の後ですね。

「永続オブジェクトキャッシュ」について

まずは永続オブジェクトキャッシュの件です。

phpモジュールモードが使えるようになっていたので、とりあえず、さくらインターネットで使えるというAPCu対応のプラグインを探しました。

上記参考記事に出ているWP-FFPCは更新が止まっていてWordpressの現行バージョン未対応なので無視して、他のプラグインを試してみましたが、結果は芳しくありませんでした。例の「永続オブジェクトキャッシュを～」の表示は消えても、ページ応答が更に遅くなり、PageSpeedInsightsのスコアも悪化してしまったのです。まぁ、今使っているテーマ「Cocoon」の場合、キャッシュ系プラグインとは相性が悪いという話なので、仕方ないかもしれません。

プラグインを使用しない別の方法も試してみましたが、似たような感じでした。

結局のところ、オブジェクトキャッシュにはあまり意味がないような気がしてきました。

そうしたら、wordpressの公式フォーラムで以下のようなトピックを見つけました。

この回答に載っていた、以下のコードをfunction.phpに加筆したところ、サイトヘルスに例のメッセージが出なくなりました! （単に非表示にしただけです。）

add_filter( 'site_status_should_suggest_persistent_object_cache', '__return_false' );

さらに、Twitterのタイムライン表示が遅い

ただ、これで速度が改善したわけではないので、相変わらず、サイトヘルスは「改善が必要」のままです。

ここで、再度PageSpeedInsightsの細かい項目を見ていったところ、twitterのウィジェットの読み込みに時間を取られていることに気づきました。

そこで、サイドバーウィジェットからプラグイン「WP to Twitter」の最新ツイートを削除したところ、サイトヘルスは、ここに来て初めて「良好」になりました。

Twitterのタイムラインを外すのはちょっと残念だったのですが、試しに公式のタイムライン埋め込みをやってみたらさらに遅くなってしまったし、何より、考えてみたら最近のツイートは半分以上が「ブログを更新しました」で、それ以外のつぶやきは定期的に本記事にしているので、多少タイムラグが生じても問題なし、と判断しました。

そんな訳で、ようやくサイトヘルスは「良好」にたどり着きました。

別のサーバーだったらこんなに苦労しなかったかも？

とは言え、さくらさんにこだわっているから、こんなに苦労してしまったわけで、もっと速いサーバーにしていたら、何も考えなくてもここまで遅くなってはいないのではないか、と思わないでもないです。

さくらさんの契約は12月末が更新期限。ここはひとつ、別サーバーへの移転を視野に入れてみようかな、とも思っています。さくらさん、安くてありがたいのですが「もっと速くしたかったら『コンテンツブースト』を使ってね」という主旨の回答をいただいてしまいました。コンテンツブーストは有料サービスです。それ使うならサーバー引っ越ししますわ。その方が結果的に安いですし。

とりあえずサーバー紹介