発表会が無事に終わり、翌日には美容院に行って、髪をバッサリショートカットにしてきました。美容師さんにも、これから抗がん剤をやるので、抜ける前に思い切って切ってくださいとお願いしました。
久々のショートカットは不思議な感じでしたが、頭が一気に軽くなってちょっと気持ちよかったです。
そして、いよいよ抗がん剤初回の日。
この日は最初に採血をし、その結果を待って主治医の先生と会い、そこで問題がなければ抗がん剤投与、という流れです。
診療予約は9時30分でしたが、一時間前には来て採血してくださいと言われていたので、朝の支度もそこそこに、がんばって8時過ぎのシャトルバスに乗りました。
それで、病院には8時半ごろに着いたのですが、朝一番の中央検査室、特に採血待ちの人は思いの外多く、結局ここで20分くらい待たされてしまいました。8時半に採血するにはもっと早く行かないといけなかったようです。
採血を終えたら外科の受付に行って体温や血圧を測ったり問診票を記入したりします。そして、採血の結果が出てから診察になるので、40分くらいはお待ちいただきます、と言われました。まぁ、待つのは覚悟の上なので、本を読みながら待つことにしました。
…が、待っても待っても呼ばれず、結局、この日は予約の時間から1時間以上遅れて11時近くに先生と会うことになりました。うーん、こんなに遅くなるなら、最初からもっと遅い時間に設定してもらえばよかった。
と言うのは、帰りの体調が心配なので、夫に迎えを頼んだのですが、早くても夕方4時半くらいになってしまうのです。実際には、点滴が終わるのはもっと早いので、最初から時間を遅くしてもらえば、そこのタイムラグも少なくなるのではないかと思いました。
そこで、先生にお目にかかったところで、次回はもっと遅くしてほしいとお願いし、1時間後の予約を取り付けました。
それはさておき、この日は血液検査の結果、結構肝機能の数値が良くなく、今回はともかくこのままだと治療中止してそっちを先にしないといけないかもしれない、と脅されてしまいました。それはまずいので、K先生と基礎的な体作りについては改めて相談しようと思いました。
とりあえず、今回は中止するほどではないのでこのまま点滴に行くことになりました。その前に、副作用に対する薬をいろいろと処方されます。吐き気止め数種類、熱が出たときの抗生剤、精神的に不安定になったときのため(?)抗不安薬等々。副作用として便秘になることが多いけれど、普段はどう?、と聞かれて、普段は緩いくらいです、と伝えると、念のため、と下剤を出されました。処方箋を見たら、なんだかたくさんの薬が出ていて、ちょっと驚きました。
また点滴については、私の場合血管が細いので、「漏れたらヤバイ」抗がん剤のルートがきちんと取れるかをしきりに心配なさっていました。場合によっては、事前に処置が必要だけれど、ずっと使えるルートを確保することも考えるとも。
その後、いよいよ化学療法の部屋に移るのですが、お昼時だったのでまたまた、病院併設のコンビニでお昼を買いました。この日は点滴中に食べるつもりで、それもあまり重いと食べづらいし気分が悪くなっても、と思い、サンドイッチと野菜ジュース程度にしておきました。
そして、買ったものを持って外来化学療法室へ。
看護師さんに声をかけると、8番のブースへ案内されました。
ブースには、床頭台とリクライニングチェアがあり、床頭台にはテレビが備え付けられています。
早速リクライニングチェアに腰掛け、リモコンで角度調整等をしていましたが、なかなかうまく決まらず、意外と苦労しました。
床頭台の下の棚に荷物を入れ、デスクを引き出してタブレットと食料を置き、と、準備を整えて看護師さんを待ちます。今回はタブレットの電子書籍を読んで過ごす予定なので、デスクにタブレットを立てて読みながら待ちます。少し遠いな、と思っていたら、後で看護師さんから、床頭台そのものを動かせることを聞き、かなり近くに寄せてもらって読みやすくなりました。
暫く待つと、看護師さんが来て、先に針を刺してルートを取りますとのこと。抗がん剤は、万が一にも漏れると、皮膚に重大な障害が起きるそうなので、緊張します。しかも、今回は先生の指示で普段取らない右腕から取るのです。
少しでも良い血管から取ってもらいたいと思い、肘の裏側や手の甲を提案したのですが、普通に肘の内側の少し手首寄りから上手に取ってくれました。それでも、見るからに細そうな血管なのでドキドキではありました。
さらに暫く待つと、ようやく吐き気止めの薬が来ました、ということで、点滴が始まります。利き腕を取られてしまったし、できるだけ点滴部分を安静に、と言われてしまったので、食事はしづらいなぁとちょっと後悔。
それでも、これから2時間近く食べないのはきついので、頑張って左手メインでサンドウィッチを食べました。もしも、次回も右手から取るように言われたら、食事は先に済ませようと決意しました。
本を読みながら過ごしていると、栄養士さんがやってきて、普段の食事について話を始めました。まだ、今回初めての点滴なので、これから先、食欲不振になったり、食べたくても食べられない状態になったときにどうしたら良いか、という話をされました。正直、まだピンときませんが、資料ももらったので、これから先の参考にさせていただきます。
吐き気止めが終わると今度は赤い薬、ドキソルビシンです。これが危険らしいのでまたまたドキドキします。量が少なく、落とすのも早いので時間は短いのですが、とにかく「漏れたら危険」「少しでも痛かったらすぐに看護師を呼ぶ」ということだったので、ついつい、身構えて過ごしてしまいました。
ドキドキの赤い薬が落ちきると、今度はシクロホスファミドです。こちらはゆっくり30分かけて落とします。
本を読んでいたら、今度は薬剤師さんがやってきて、副作用その他の話をしていきます。たぶん、次回以降は実際に副作用がどうだったか、との話になるのでしょうが、このときはまだ副作用もなにもないので、これから先、こういうことがあったときにはこうしてね、という話に終始しました。あと、処方された薬についての説明も受けました。たくさん出てますからね。
特に大きな問題もなく、30分の点滴が終わり、最後は生理食塩水をザーッと落として、投与終了となります。血管の痛みもなく、無事に終わってホッとしました。
終わったあと、体調も問題なかったので、荷物を片付けて、会計を済ませてからシャトルバスに飛び乗って一人で帰ってきました。
その後、買い物に行ったついでにいつもの薬局に処方箋を出し、抗がん剤を投与したことも併せて知らせ、薬を受け取りました。下剤について、「下痢にならないように、量を調整してください」と念を押されたので、あまり積極的に使わないほうがいいのか?、と思ってしまいました。
そんなこんなで、初回投与は無事終わったのでした。
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