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親子落語ワークショップ&おやこ寄席

書きたいことはいろいろ溜まっているのですが、なかなかまとまらないまま日が過ぎて行っております。このままみんなボツかなぁ…。

そんな感じで、そろそろ学校の夏休みも終盤に差しかかった昨日、地元市民文化会館主催の「親子落語ワークショップ」に参加してきました。午後の「おやこ寄席」のチケット付きです。何しろ「おやこ寄席」のチケット代が親子三人で3,500円なのに、ワークショップは昼食、寄席チケットが全部ついて3,800円ですよ。(本来は大人1人子供1人で3,000円なんですが、家族なら1人まで800円プラスで追加できるので)。そして昼食は噺家さんたちと一緒! これは、行くっきゃないでしょう。

集まったのは十数組の親子。集合場所から会場の大会議室に移ると、お囃子で出迎えられ、正面にしつらえられた高座には三遊亭圓丸師匠が座っていました。

一通り着席(床にゴザと座布団が敷いてありました)すると、まずは圓丸師匠が本日の主旨と進行予定を説明を兼ねて話をして下さると、なんとなくぎこちなかった座が温まりました。

それから1時間半ほど間に、体験コーナーとして、お囃子の太鼓と鉦(かね)、寄席文字の実演、果ては曲芸(!)体験、そして小咄まで、結構盛り沢山。

うちの子は前に出たがらなかったのですが、お囃子のコーナーで鉦を叩かせてもらっていました。実はあまりきちんとリズムは取れていなかったのですが、誉めていただいて気分が良かったようです。あと、一人すごく積極的な男の子がいて、すべてのコーナーで真っ先に手を挙げて実演していて、すごいなー、と感心。せっかく来たのだからやって帰った方が絶対トクですよね。その子以外は指名されても逃げ回っている子が多く、たぶん、ほとんどは主旨を理解せずに来たんだろうなぁ、とあとで夫と話していました。

しかし芸人さんたちってスゴイです。寄席文字は二ツ目の昇輔さんが書いてくださいましたが、下書きもなしで失敗なく書けるんですね。実際見たらびっくりです。書きながら身を削ってギャグを飛ばしていましたけど(^^;。落語の収入より寄席文字を書く仕事のほうが収入が多いんですって。ちなみに落語の収入は月5万くらいだそうです…。どうやって生活しているんでしょうか。

あと曲芸。最近寄席でいくつか拝見しましたが、目の高さで間近で見た上に、その後素人の体験実演を見たので、すごさが際立ちました。傘を回すだけでも、実は大変なんですね…(^^;。

小咄体験もあって、例の男の子と、もう一人別の子のお母さんがやっていましたが、やはり、聞いておかしいけれど口に出すのは恥ずかしい部分(おならとか)を自分で笑ってしまうので(特に子供)、聞いている方は全然面白くありません。自分が笑わずに笑わせるって、やっぱり難しいんだなー、と、今更ながら実感です。

さて、ワークショップの後は昼食。ただの仕出し弁当ですが、噺家さんたちと一緒に食べるというので結構楽しかったです。私たちは前座さん二ツ目さんたちと近くだったので、結構いろいろなお話を聞くことができました。でも、昇輔さん以外のお二人は口数が少なかったので「本当に噺家さんなの?」とちょっと心配でした(^^;。

圓丸師匠は別のテーブルで子供達に囲まれていましたのであまりお話しできませんでしたが、最後全家族とそれぞれ記念写真を撮り、全員にお土産として名入りの手拭い(写真)を下さり、と、サービス満点で、とても楽しいワークショップでした。

2時間ほど開いて、午後は寄席。出演者は午前中と同じ方々なので、聞く方も身が入ります。それにしても「落語ブーム」って何のこと?、と聞いてみたくなるくらい、客の入りの方は寂しいものでした。やっぱり、こういう地方巡業だとやっぱり余程の有名人でないとつらいんでしょうか。

肝心の噺ですが、前座の和光さん、二ツ目の遊喜さん、昇輔さんと、少し思い入れをもって聞くせいもあるかもしれませんが、今まで聞いてきた前座さん二ツ目さんと比べるとすごく良く聞こえました。昼食の時とはまるで別人です。特に昇輔さん、普段の顔と合わせてすごくいいキャラで、なんだかファンになっちゃいました。早く真打になって、お嫁さんが来るといいですね! でも兄弟子の昇太師匠もまだ独身だからなぁ…。

中入り後はまず鏡味正二郎さんの曲芸。やっぱり「五階茶碗」はすごいですね(リンク先では最初から組んでいるように見えますが、実際にはお茶碗や板、房などをを一個一個積み上げていきます)。子供達には実際曲芸が一番わかりやすかったようで、みんな身を乗り出して食い入るように見ていて、決まった時は大拍手。やっぱり曲芸とか、紙切りとか、常人にはできそうもないことの方がインパクトはありますね。

そしてトリの圓丸師匠。いくつか軽い小咄のあと、なんと「寿限無」。子ども向けだからサービスでこういうのをやって、その後がまだあるのかと思ったら、それで終わり。実質、10分ぐらいだったでしょうか。かなーり食い足りない感じでした。花録師匠が来た時は、小咄に「寿限無」に「牛ほめ(昇輔さんがこの日やりました)」の後「平林」と大サービスだったのに…。まぁ、私たちは午前中にずいぶん圓丸師匠の噺を聞けましたから、特に文句を言う筋合いはありませんが、寄席だけ来た人たちはどう思ったのかなー、とちょっと心配でした。

さて、その間子供はというと、やっぱりじっとしていられなくて、姿勢が全然安定しないので、ちゃんと聞いていたのか心配していたのですが、話をしてみると実は結構わかっていたみたいで意外でした。まぁ本人は楽しかったと言っているし、これでいいのかな。落語や曲芸をナマで体感できて、いい経験になっただろうと思いたいです。

そんなこんなで、ここのところ続いた「寄席」関連スケジュールは全て消化。また機会があったら観に(聴きに)行きたいものです。

この記事への過去のコメント

こんにちは。記事楽しく拝見しました。かれんさんに教えて頂いてチラシは取り寄せていたんですけど…結局子供の都合がつかなくて「おやこ寄席」なのに親だけ参加ってのはありなんだろうか…と思い諦めてしまった次第です。
でも噺家さんたちとお昼をご一緒できるプログラムって面白いですね。来年また同様の企画があれば行ってみたいなぁ…ってもう中学生だとダメ(苦笑)?

Posted-by むさし :2005年8月22日 12:24

むさしさん、おはようございます。
お嬢さんの都合が悪かったのは残念でしたね。
もしいらしていたらいろんな体験ができたでしょうに。たぶん5~6年生くらいが一番面白かったんじゃないかと思います。
来年は…、もしあったら「6年生です」って言い張ってみるとか(^^;?

Posted-by かれん :2005年8月23日 06:30

コメント

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