声楽のレッスンに行きました。
先月くらいから夫の仕事がいきなり忙しくなり、レッスンに間に合わないことが出てきました。
この日は何時になるか分からないので、職場から直接タクシーで先生宅に行く、というので、帰りのことを考えて一人のんびりと徒歩で30分ほどかけて行きました。
二人で行く時はいつも私の方が後で、たいてい夫のレッスンが少し押して私の方は少々短くなる、というのが常なので(まぁそれで良いのですが)、最初から、それも少し長くなるのが前提でじっくりレッスンを受けるのはちょっと新鮮です。
発声では相変わらず、すぐに下側に響きがついてしまう、地声が混ざってしまうのが難点です。縦に開くこと、それも上側に開くことを意識しているつもりなのですが、結果は下側だけが開いてしまう、ということが多くて、なかなかうまくいきません。
特に出だしが低音だったり、急に下がる音形だったりすると、てきめんに落ちてしまいます。先生がおっしゃるには、『こぶしが付いている』そうで…。むむ、私ってばクラシックより演歌の方が向いてるのかしら、なんて。
結構たっぷりといろいろなパターンの発声をしたら、発表会に向けてのレッスンの始まりです。
とりあえずは前回から始めた「Vedrai, carino/恋人よ、さあこの薬で」から。
この曲はわりと短めで途中の転調もなく、とっつき易く感じます。ただ、相変わらず出だしでいわゆる「オーバーブロー」が多発するのと、跳躍音程の時に準備が遅いことを注意されました。
特に出だしの音に関しては、早め早めに口の形を決めることと、子音を少し前に出して、息を吐きながら音に繋げることを気をつけるように、と言われました。確かに、そうすることで出だしの「いきなり」感が減ってスムーズに息が流れるように感じます。
そのまま続けて「Batti, batti, o bel Masetto/ぶってよ、マゼット」に。
この曲、実は予習が足りてませんでした。長いし、早口だし、途中で曲調変わるし。
なので早々につまづいて、先生に音取りをお付き合いいただく羽目に…。
曲に入る前に「曲前のレチタティーヴォはどうしますか?」と聞かれたのですが、正直、とてもそんな余裕はないかも。
歌詞や音の確認をしながら半分くらい行ったところで夫が来たのでそこで終わり。いつもは45分のレッスンがたっぷり60分ありました。その分、少しは実になっていると良いのですが。
「ぶってよ、マゼット」に関してはもう少しそのアリアを歌う状況や歌詞をきっちり頭に入れて、あとリズムに合わせて口が回るようにしてくるようにするのが課題です。
さすがに発表会までレッスン回数がないので、自主練に気合をいれないといけません。
早いところ練習音源を完成させて、暗譜もどんどん進めて行かないと。
それにしても、これからもまた夫が遅れてくることが続くと、私のレッスンが充実しそうです。有難いような、心配なような…。
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