第九、無事本番終了しました。
前日夜の最終リハーサルから当日の本番、打ち上げまで、怒涛の1日半でした。
最終リハからはソリストが加わり、「いよいよ」感が高まりますね。
今回の指揮者の先生は、なんとなく気になるところをテンポ良く、ユーモアを交えつつも時には厳しく、と的確に修正していってくださいました。かゆい所に手が届く感じがとても心地よかったです。
私はと言えば、前週に引き続き、良い感じの緊張感保持と省エネができていた気がします。
喉はそれほど疲れないのだけれど、呼吸や出るタイミング、ディナーミック等、それなりに気をつけて行けた感じ。自分でも驚くほど、ブレスが要らなくて、長いフレーズが結構一息で歌いきれたりしました。(万一途中で無くなっても焦らずに済むのが合唱の良いところですし。)
と、どうやらいい感じで行けそうだ、という手応えを感じる最終リハでした。
そして当日。
本番がマチネなので、朝は10時には発声です。
以前に別の曲ですが、ゲネプロで全力を出し尽くしてしまって本番撃沈したことがあるので、今回はその轍を踏まないよう、「ほどほど」を心がけて参りました。
お昼休みは支給されたお弁当(結構豪華)をいただき、着替えてメイクをすればもうすぐに本番です。
大ホールの開場時間には待機場所の小ホールに移動し、そこで直前発声、というか副指揮者の最終チェックを受け、呼び出しがかかるのを待ちます。
いつもは第九の前に小曲の前プロがあるのでこの時間はもう少し余裕があったように思うのですが、今回は第九のみの演奏会ということで、開演するとすぐに第一楽章が始まり、第一楽章が終わるともう舞台袖へ移動、と結構慌ただしかったです。
私はのど飴を一個舞台袖に持ち込んで、ステージに移動する直前に口に含んで入場しました。舞台の上、乾燥しますし、第三楽章~第四楽章前半部分だけで30分ちかくありますから。
ステージに上がってみると会場はほぼ満席で、すごい熱気でした。
ただ、第三楽章はずっと立って聞いているのですが、いつものこととは言え、この時間が結構つらいですね。心地よい音楽ですし。私、立ったまま寝そうになるのを必死でこらえておりました。いや、立ったまま寝て膝が折れたりすると事故ですから(汗)。
そしてようやく第四楽章。前半が終わって冒頭と同じ音楽が流れたら、客席に正対するように、という指示でしたので、それまでステージの内側を向いていた体を向き直ります。
バリトンの朗々としたソロを受けて、歌い始め。低い音は絶対無理しない、を心がけて、前半は軽く入ったのですが、やはり「歓喜の合唱」あたりからは省エネ、忘れちゃいました…。でも、気を取り直して腹筋の支え、息を流すをずーっと心がけていたら、途中からは全然きつくなくなり、後ろから聞こえてくるすごく上手な人の声に乗せて歌って行ったところ、最後まで気持ち良く通せました。
合唱だと、自分の声は集団の一部なので、逆に集中力が増す気がします。ソロだと細かい失敗がダイレクトに気になってしまうし、途中で立て直すのが本当に大変なので。(でも今はやっぱりソロを頑張ろうと思っていますが。)久々の合唱、気持ちよかったです。
第九って、最後の盛り上がりが半端ないので、途中がどうあれ、終わった時の達成感は何度歌っても良いですね。当然、終わった後は大喝采。鳴りやまない拍手は嬉しかったけれど、立ちっぱなしで疲れた足にはちょっときつかったです(笑)。
終演後は片づけを経て打ち上げ。
以前とはホール内レストランのテナントさんが変わり、和食系のお店になったのですが、打ち上げのお料理がすごく豊富で、美味しいおでんもあったりして、かなり満足でした。指揮者の先生をはじめ、ソリストの先生方も皆さん参加して、演奏会の大成功をお祝いしました。そういえば市長もいらして挨拶していましたね。
なんとなく前週までそれほど気持ちが盛り上がらなかった第九なんですが、終わってみたらやっぱり楽しかったです。来年はオケが今年と違ってプロだという話だし、また参加してしまうかもしれません。
コメント
本番、お疲れ様でした。やはり最後はとても盛り上がるのですね。
私はいよいよこの週末なので、初めてのラストを迎えるのが
とても楽しみです♪
第三楽章をずっとステージに立ったまま…ってきつそう。
うちは大人数なので、客席に最初から座ってそのまま歌うんですよ。
手荷物も持ち込めるので、その点はとてもラクかも。
打ち上げは、羨ましいなあ~(^^)
nyanさん、コメントありがとうございます。
第九の最後は盛り上がりますねぇ。
合唱も「やりきった」って感じになるし、オケも派手に終りますから。
ぜひぜひ、楽しんできてくださいね。
ステージ上は何も持ち込めないので、確かに客席だとラクでしょうね。
大人数で客席から歌うとすると、シングインに近い形なのかもしれませんね。
最初はそのくらいがハードルが低くて良いかもしれません。
が、ステージ上はまた格別ですよ。
ぜひ、機会があったらそういうステージも経験してみてください(^^)。