息子は以前、大手楽器メーカー系音楽教室でピアノを習っていたのですが、今は個人の先生についています。代わった理由は、金額的なこと、時間的な縛りが強くて、レッスンと別の行事がバッティングしても一切振替がきかないことで、特に先生への不満というわけではありません。まぁ、元々そこの教室はエレクトーンが主流で、ピアノは添え物っぽい扱いでしたから、ずっと続くとは思っていなかったのですが。
しかし、この先生探しは大変でした。
ピアノを習っている子はたくさんいるみたいなんです。でも、看板を出している先生は少ないし、評判も全然聞こえてこないので、どう選んだら良いのか見当もつきませんでした。
それで、1年くらいかけて、地元の文化会館で開かれる「ピアノ発表会」をいくつも見に行ったりしたのですが、どの教室もピンと来ず、実は息子の通っていた教室の発表会が一番技量的にまともでびっくりしたくらいです。(ただし、その大手教室の発表会は、普段着で出てくるお子さんが多数でそれにもびっくりしました。)やっぱり、大手はメソッドがしっかりしているので、それなりに上達するんだなぁ、と実感してしまいました。同時に、ますます個人教室探しの難しさを思い知らされた感がありました。
結局、今通っている先生は、合唱団の先輩からご紹介いただきました。ウチの近所にお住まいで、しかも息子さんは音大に行かれたので、ひょっとしたら近くに良い先生をご存知ではないかと思って尋ねたところ、息子さんがお世話になった先生を紹介してくださったのです。もちろん、この先生も看板などは出していませんから、紹介がなければ知る由もありませんでした。そこは、わが家からは徒歩10分くらいのところにあり、とてもエネルギッシュで熱心な先生で、息子とも相性が良く、それでいて月謝は以前よりずっと安くなり、ありがたい限りです。実力はもう、折り紙付き。何しろ何人も音大に入れているそうですから。
もうすぐ発表会なので、特別に普段の時間以外も見てくださったりしています。こういうことは、例の大手教室では絶対なかったので、個人の良さを実感しています。
と、結構苦労してようやく先生が決まったわけですが、実はつい最近、わが家の二軒先の家がピアノ教室だということを知りました(^^ゞ。いや、確かにピアノの音はよくしていたのですが、お嬢さんが二人いるので、お嬢さんたちが練習しているのかと思っていたんですよね。
息子が同級生の女の子何人かとピアノの話をしたら、その家に習いに来ている、という子がいたそうで。そういえば、以前から近所の女の子たちがよく出入りしているのですが、よく見るとお嬢さんたちのお友達にしては小さい子が多いんですよね。そうか、ピアノ習いに来てたんですねー。まさに灯台下暗し。
ことほどさように、ピアノ教室というのはひっそりと存在するものなのですね。ひょっとしたら、聞き込みをして歩いたら、もっともっとあるのかもしれません。
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