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日雇い派遣で働き始めました

少し前の話です。
コロナウィルス流行からの緊急事態宣言を受けて、私の職場もご多分に漏れず、出勤日が減らされることになりました。

緊急事態宣言中は私達パートに対して、勤務日数が減った分の補償をしていただけたのですが、実は解除後も勤務日数は戻らず、収入が3割減くらいになってしまいました。

その際に上司(社長)からは、「こちらの事情で収入が減って申し訳ない。空いた時間は別の仕事をしていいし、こっちでも紹介できるようならするから」と言われたのですが…。当然ながら、そんな紹介は全然ありません。

そんな訳で、副業をいろいろ考えていました(今もある意味考え中です。)

なお、そのパート先を辞めて別の仕事、と考えないでもなかったのですが、勤務日数以外に特に不満はなく、何より家から近いこと、同僚の女性たちより「辞めないで」と懇願されていることもあり、とりあえず「キープ」しております。

そうなると、別の仕事を探すと言っても、週2回以下、できれば1回、それも平日昼間というシビアな条件になります。そうでなければ在宅ワークですね。しかも高齢。そしてコロナ不況。まぁよくもこれだけ悪条件が揃ったものです。

それでも、求人サイトを漁っていくつか応募したりしてみました。在宅ワークの求人で面接に行ったりもしました。

結果、いわゆる日雇い派遣の会社に登録して、たまーに仕事をもらうようになりました。

昔、派遣が専門職だけのものだった時代に、何年か働いていました。
当時は、専門技術がないと登録できなかったので、時給も高くて(1500円~1800円)、ある意味「美味しい」仕事でした。
同じ職場に長期で入れば、社会保険にも入れて、月に2回の給料日にそこそこのお金が入りました。

ところが、今の「日雇い派遣」というのは全然違うのですね。

一時社会問題になっていましたが、自分の中で「派遣」のイメージは昔のままだったので、 ピンと来ない部分がありました。
今回、「百聞は一見にしかず」という言葉を身を持って知りました。

私の場合は本当に「スポット派遣」なので、仕事があるときだけ、前日に提案の電話がかかってきて、OKしたら翌日指示されたところに行って仕事をするのですが。
基本、立ち仕事の単純労働です。
何しろ、未経験の人がいきなり行って、その場で教わってできる仕事しかありません。
中には、ロボットがやったほうが効率が良いのでは?、という仕事もあったりします。
時給も、最低賃金よりは少し高いのですが、交通費が出ませんし、早めに集合がかかったりするのにその分支給されたりしませんので、実質時給はおそらく最低賃金を切っています。

やってくる人も、学生バイト、主婦の他に、そこそこの年齢の男性が結構いることに驚きます。こんな仕事だと、フルに働いても収入はたかが知れています。生活、大丈夫なのか他人事ながら心配になります。

そして、私のようなスポット派遣になるには条件が結構厳しいので、普通の主婦の方やこれが本業、という方々は、こうした職場を日々渡り歩いているようなのです。(月に最低10日は働かないといけないらしいです。)

最初に派遣された職場が、それこそロボットにでもなったような気分の、小さな部品の検品だったので(一箇所にずーっと立ったまま、部品を確認して右から左に動かすだけ)、いきなりめげそうになりましたが、その後は洋服の検品や工場での組立作業など、多少目先の変わる仕事で、社会勉強としてもそれなりに楽しいので、また依頼が来たら行ってみると思います。

いやーこういう仕事してみると、本来の職場って天国かな、と思っちゃいます(笑)。

なお、給料は自分で事務所まで取りに行かないといけません。
事務所まで往復1時間半、交通費1000円。これも納得いきません。
「最初だけはどうしても直接取りに来て欲しい」と言われたので一度行きましたが、次回からは絶対振り込みにしてもらいます。
万一振込手数料が…みたいに言われたとしても、1000円もかかるとは思えないし。

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