車椅子でお出かけ~アキレス腱断裂日記その15
- 2013 11/6
- 投稿者 : かれん
ギプスは外れましたが、まだまだ歩き回るには不便な松葉杖が手放せません。
先日片松葉になって初めて、また仕事帰りに家まで歩いてみましたが、所要時間はあまり変わらず、右手&右足の疲れ方もあまり変わりませんでした。左手だけはラクになりましたが。(短距離を歩くのは、両松葉時代とは比べ物にならないくらいラクです。)
そんなわけで、同行者のいる外出は相変わらず車椅子のお世話になっています。
車椅子は、フラットな建物の中なら自走もある程度できるようになりましたが、道路はとても自走は無理ですね。
まず、フラットな地面はありませんし(たいてい傾いています)、整備された歩道であっても傾いたり段差があったり、点字ブロックに引っかかったり。
まっすぐ進むのは至難の業です。
本当に一人でお出かけてしている人を尊敬します。
そんな訳で介助者(基本は夫)ありのお出かけ限定の話です。
このところ、車椅子で遠出をする機会が何度かありましたので、そのあたりを。
JR(に限らずですが、電車の駅)の車椅子対応は、概して素晴らしいです。
乗る駅の改札で声をかければ、駅員さんが付き添って電車の入口に専用の板を渡してくれ、乗り換えを含めた行く先々で、そのドアの前に駅員さんが待っていて、また板を渡してくれ、その後のルートも誘導してくれます。
一度だけ、連絡の行違いだったのか駅員さんがいなかったことがあって、夫が自力で降ろしてくれたのですが、実はその時、別の場所で駅員さんが私たちを探し回ったらしく、ちょっとした騒ぎになってしまったようです。やっぱり、乗っているはずの人がいない、というのは大事件のようです。
そんな感じで電車の乗り降りや乗り換えは良いのですが、ひとつだけ、不満があります。(贅沢言える立場ではないのですが)。
主に我が家の最寄り駅のことです。
一番利用頻度が高いのですが、なぜかエレベーターそばの、中央車両の中央ドアから乗せてくれます。
大概混んでいる上に、優先席も車椅子スペースもありませんので、とにかくドアの延長線上にドーンと止まっているしかありません。
到着駅に連絡が行っていますので、別の場所に移動するわけにもいかないので、特に距離が長いときは本当に困ります。
他の乗客の方にも迷惑ですしね。
迷惑に思っていらっしゃる方も沢山いると思うのですが、どうにもできないのです。本当に申し訳ありません、という感じです。こういう時は本当に肩身が狭いです。
先日なんて、降車駅が某ターミナル駅でしたが、なんと駅長事務室の前に着いてしまい、降りるときに狭くて、柱にぶつかりそうになってしまいました。
他の駅から乗るときは、普通、端のドアからだったり、車椅子スペースのそばだったりしますので、優先席に座って車椅子をたたむとか、もう少しマシな乗り方ができるのです。
次回は少し勇気を出して、ドアについて意見してみようかと思います(笑)。
駅で驚いたのは横浜駅かな。
ベビーカー率の多さと、エレベーター利用者の多さに驚きました。おかげでエレベーターを何台見送ったことか…。
どんなに混んでいても、ベビーカーを畳むことなくそのまま電車に乗るのが当たり前になっているのを見ると、自分の子育て時代と比べて感慨深いものを覚えます。
そして、今までのお出かけで一番感動したのは帝国劇場。
一応事前に連絡しておくのですが、中は完全バリアフリーで、ホール内にも段差は一切なし。座席のある通路のすぐ脇まで車椅子で行くことができます。
おまけに、担当のスタッフの方がひとり付いてくれて、お手洗いの誘導・介助までしてくれます。混雑したロビーもなんのその。大きな声で人ごみを掻き分けながら進みます。
他にも何人か車椅子で来ている方がいて、それぞれにスタッフが付き添っていました。
いや、さすがに地方のホールとは違う(笑)。
この日に観たミュージカルも楽しくて、とても気分の良い観劇になりました。
車椅子のお出かけ、介助してくれる夫は大変ですが、自分が経験してみると、以前は見えなかったいろいろなことが見えます。
良い機会を与えられていると思いたいです。
最近のコメント