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「常識外れ」が「間違い」とは限らない

昨日は、糖質制限食を使った糖尿病治療で有名な江部康二先生の講演を聞いてきました。

先生の糖質制限に関する本は二冊ほど読んでいたのですが、特に最初に読んだ本(たしか我ら糖尿人、元気なのには理由(ワケ)がある。 ――現代病を治す糖質制限食)は衝撃を受けました。

実はそれまで、『炭水化物抜き』とか『糖質制限』に対しては懐疑的だったのです。理由は「なんとなく」というか「感覚的に」(笑)。だって、ご飯などを一切食べないなんて、体に悪そうじゃないですか。

少し前に流行った「アトキンス・ダイエット」をネガティブに取り上げた番組なんかを見ていたせいもあるかもしれません。

でも、理路整然と「糖質を摂らなければ血糖値は上がらない」「血糖値の乱高下が血管を傷つける」等々、対談の形をとりつつ説明されると、納得してしまって。

「元々、人間の体は穀物(糖質)を摂取するようにできていない」「脳はブドウ糖しか使えないなんて大ウソ」など、自分の持っていた常識というか先入観を覆されるような内容のオンパレード。でも、対談の当事者(糖尿病患者でもある)二人の実データ等を交えていることもあり、とても説得力がありました。

実は私の友人たちにも何人か、別の経緯で医師の指導のもと、糖質制限を実践している人がいるのですが、その成果が目覚ましいこともあって、俄然、興味を持ちました。

ただ、実践している方たちを見ても、たとえば「主食を摂らない」食生活って結構ハードルが高いです。外食するときに「ご飯いりません」の説明も面倒だし、職場などで誰かのお土産のスイーツなどを断るのも大変です。たんぱく質や野菜を大量に摂るので、その分金銭的負担も大きくなります。

でも個人的に何より難しいのは、お米を食べられないことかな。ご飯好きなんですもん。

結局、私自身はほとんど実践できていないのですが、それでも心情的には「糖質制限支持」です。

そんなわけで、京都にお住まいの江部先生が関東で講演なさると聞いて早速申し込んだのでした。

講演そのものは、糖尿病治療における糖質制限食の有用性についてが主な内容で、基本的には本を読んでいれば知っていることが多かったのですが、「食事は三食とる必要はない。朝食を摂らないと集中力が…、なんていうのはウソ」とか、「某N*Kの健康番組でこんなウソを堂々と放映していた」とか、先生の爆弾発言をいくつか聞くことができたので面白かったです。

医学の世界で新しいことを提唱すると抵抗が多いらしいことは以前からわかっていましたが、今はネットでそういうニッチな情報もどんどん手に入るようになったのでありがたいです。

この日の講演も広い会議室にたくさんの人が来ていました。たぶん地元だけでなくかなり遠くからもいらしていたのではないでしょうか。質疑応答の時間もたくさんの質問が飛び交っていました。

「常識にとらわれない」という意味では、『湿潤療法』もそうですね。江部先生は湿潤療法の第一人者である夏井先生と交流があるそうですが、お二人とも似たような立場なんでしょうね。

ちなみに湿潤療法の方は、私自身も実践しております。

「傷は消毒してはいけない。乾燥させてはけない。」

ということで、我が家にはキズパワーパッドが各種そろっています(笑)。

糖質制限や湿潤療法が、もっともっとメジャーになる日が早く来るといいなぁと思います。

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