「イグアナの娘」第七話・第八話

なんとなく書きそびれているうちに、どんどん溜まってしまっているので、今回は手抜きで二話まとめて…。

第七回はかをりの過去が明かされる。小学生くらいの男の子がボールを追って車道に飛び出すのを見て、思わず助けに走るかをり。それまでの彼女のキャラからは意外に感じられる。

普段休まないかをりが学校を休んだのを不審に思い、時計の日付を見て何か思い当たる昇。この日はかをりの弟の命日だった。かをりの弟は数年前に交通事故で亡くなっていたのだった。かをりの両親はその頃互いに浮気をしていて、その日もお互い別の相手と一緒にいて、息子の事故の責任をなすりあって離婚したそうだ。そして、かをりはどちらとも一緒にいたくない、ということで独り暮らしをしていることが判明。

一方、どんどん信頼関係を深めているリカと三上。ある日、二人はいつもの河原で話をしているが、三上が「そろそろ話してくれてもいいんじゃない? 何を抱えてるの? 私ならたぶんわかってあげられると思う」と切り出すと、リカは逡巡しながら、やはりどうしても本当のことが言えず、黙り込んでしまう。すると「そんなに私のことが信用できないの。友達になれたと思ったのに。あんたのそういうとこ、大っきらい。さよなら」と三上は去ってしまう。セリフだけ起こすと唐突なようだけど、実際には、彼女のいらだちがよく伝わってきた。いくらなんでもウジウジしすぎだもん>リカ。

翌朝学校であっても、三上は知らん顔。それどころか、ずっとリカに対して怒っている、という態度をとっている。寂しくてたまらないリカ。一度「友達」の存在を知ってしまったリカには、つらい。そして、自分と向き合うことから逃げるのをやめる決意をする。

さらに翌日、リカは思い切って三上に声をかける。「私、変わりたい。強くなりたい。だから、助けてほしい」と。「できるの?」と冷たい三上。必死にすがりつくリカ。途端に吹き出す三上。怒っていると見えたのはポーズだった。

そして、三上に背中を押されながら、リカは映画のチケットを買い、昇を誘う。チケットを買うときも、渡すときもガチガチなのが可愛い。必死にチケットを差し出すリカにあっさり「いつにする?」と聞いてくる昇。幸せそうなリカ。

デート当日。いそいそと駅に出かけていくリカ。改札の前で待つ。

その頃、昇はリカに会いに行く途中で、母親と一緒のかをりを目撃。かをりの母親は再婚するらしい。それで「これからはお父さんを頼りなさい」と言いにきたという。さらに追い打ちをかけるように「弟のことで私を責めるのはお門違いよ。あの子を一人にしたのはあなたでしょう。弟を殺したのはあなたよ」と、母親とも思えないような言葉。いくらドラマといっても、これはちょっとないんじゃないの?、とこの鬼母に憤ってしまう。

深く傷ついたかをりに近づく昇。昇に気づいたかをりは、弟が一人で外に出たのは、母親が言う通り、自分が弟のグチを聞きたくなくて、帰るのを遅らせたからだと自分を責め、泣きじゃくる。慰める言葉もない昇。そしてかをりは「一つだけお願いがあるの。今日だけでいいから、一緒にいてくれないかな?」

またですか? この人のこの言葉に、リカが何度泣かされたことか。と言っても、今回はリカとの約束のことは知らなかったみたいだし、実際一人でいるのがつらかったんだろうけど。

そんなこととは知らずに昇を待ち続けるリカに、母の声。「岡崎君なら来ないわよ。電話があったの。用事ができたんですって」。携帯が普及してない時代だからねぇ。今だったらまた違った展開なんだろうけど。

母と一緒に帰る途中で、かをりと一緒の昇を見かけてショックを受けるリカ。「岡崎君だってやっぱり迷惑なのよ。あなたみたいな子につきまとわれて」と追い打ちをかける母。リカが大事に持っていた、前回遊園地で昇と一緒に撮った写真を破り捨てる。そんな母に「私だって幸せになりたい。私だって『生きてて良かった』って思いたい」とすがるリカ。なのに母は「昔、あなたを殺して私も死のうとしたことがあるの。そうしていたら、私もあなたも幸せだったのかも…」とたたみかける。母が自分を殺そうとした、という事実に愕然とし、その場から走り去ってしまうリカ。その夜、リカはいつまでも帰って来なかった。(ここまで第七回)。

そして第八回。前回はかをり、今回は三上の過去が明かされる。

帰って来ないリカを心配し、三上に電話する父。町中を探し回る父と三上。そして、学校の片隅で、うずくまっているリカを三上が見つける。焦点の合わない目で三上を見るリカ。その目が校舎のガラスに移ったとき、そこに映るイグアナの姿に気づいて悲鳴を上げ、取り乱す。必死に抱き留める三上。「母にそこまで疎まれていた」という事実は、リカにとって何よりも重かったのだろう。

「リカが見つかった」という連絡にひとまず安堵する青島家。でも、リカはこのまま三上の家に留まることに。どうしても帰る気になれないのだった。まみは、何故姉がこういう行動に出たのか理解できず、両親に問いただすが、二人とも取り合わない。

ゆりこは納戸で、リカが昔買ってくれたスカーフを手にとっていた。「返してきなさい」と言ってしまったせいで、リカが自殺を図った、あのスカーフ。ゆりこの頭の中に別の回想が浮かぶ。リカのくれたスカーフに心から嬉しそうに「リカ、ありがとう。ママが欲しがっていたの、覚えていてくれたのね」とお礼を言う自分。嬉しそうなリカ。本当はそうしたかったのだろう。でもできなかった。それどころか、またリカを傷つけてしまった。どうしてこんなことに…、と涙にくれるゆりこ。スカーフを戻すと、ふと隅にあった絵に目がとまった。南の島の絵。隅には「Masanori.A」のサイン。夫が描いたものだった。

翌日リカは学校を休み、三上の家で過ごす。三上の母とケーキを作りながら、三上母娘の仲のよさをうらやむリカ。でも、三上は昔から明るかったわけではなかった。母によると、三上は小学校に上がる前から、中学を卒業する頃まで、家の外で言葉を発することができなかったのだという。幼児の時に、拾った財布を交番に届ける途中、落とし主に「お前が盗んだ」と決めつけられて、そのショックで話せなくなってしまったという。

そんな三上が立ち直ったきっかけが、「彼」の存在だったという。高校を卒業したらすぐに結婚する約束をしているという彼。その彼から中学3年のときにラブレターをもらってから、少しずつ言葉が出るようになり、その後劇的に変わったという話を聞き、リカは三上が「友達になろう」と言ってくれたときのことを思い出していた。「二人ならば、乗り越えられる。」その言葉の意味がようやくわかったリカだった。そして、三上の母の「この子を殺して自分も死のうかと思ったこともあったけど、そんなことしなくて本当に良かった」という言葉に、自分と母の関係を重ねたようだった。

夜、三上と一緒に出かけるリカ。そして、リカはついに三上に「自分はイグアナなの」と打ち明ける。「どんな突飛なことを言っても信じてくれる?」と何度も念を押した後の、「信じるよ」という言葉に、初めて母以外の人間に自分の真実を告白したリカ。一瞬驚いた三上だったが、次の瞬間、「あんたが何だろうと、私たちは友達でしょ」という三上。リカにとって、生まれて初めて、本当に心の底から信頼できる友人になったのだった。

そしてリカは家に帰る決意をする。その夜、翌日家に帰ることを三上に告げると、三上は次の日曜に二人で海へ行こう、と言い出す。心から楽しそうな二人。

翌日、父の動物病院へ顔を出すリカ。「帰って来てくれてありがとう」という父。そこへ急患が飛び込んでくる。猫の帝王切開に立ち会うリカ。無事生まれた子猫を前に、父は「『自分なんか生まれてこなけりゃ良かった』なんて思うことだけはやめてくれ」と言う。

父と一緒に家に帰るリカ。ゆりこはイグアナ姿のリカを見て複雑な表情を浮かべていたが、用意していた夕食はリカの好物だった。ゆりこはあの南の島の絵に何かを感じたのだろうか。

追試以来、すっかり仲よくなったリカとまみ。リカをずっと心配していたまみも、リカが明るくなって帰って来たので嬉しそう。そして、リカは「今度友達と海に行くの。いいよねぇ、友達って」としみじみ言う。心から幸せそうに…。

そして日曜日。いそいそと出かけるリカ。なんか前回も見たような景色だなぁ…。一方家で慌ただしい三上。出掛けに彼から電話がかかってきて、約束に遅れそうなのだろうか、走る、走る…。なんか、この風景、見たなぁ。たぶん本放送で見たんだ。あぁ、たぶんたぶん、そうなるんだ……。・°°・(>_<)・°°・。。

三上を待っているリカ。先週とまったく同じ風景。いやだいやだ、それだけは…。

信号に引っかかる三上。時計を見て、焦る。おざなりに両側を見て、赤信号を渡る…。車の陰からトラック。あぁ、やっぱり。三上のバッグが飛ぶ。三上の部屋に飾ってある、彼と一緒の写真にズーム。屈託のない笑顔が悲しい。

待っているリカのところに走ってくるまみ。リカの顔色が変わって走り始める。走る、走るリカ。転んでも立ち上がって、なお走る…。

なんだか、事態が好転するたびに、これでもか、これでもかと痛めつけられるリカが痛々しい。次は続けて見ようっと。

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