タグ : オペラ

ホールで音楽鑑賞~アキレス腱断裂日記その12

地元のホールでの演奏会、オペラ公演に続けざまに行ってきました。

ひとつは先に出演するはずだったクラシックコンサート。こちらは小ホール。そして、某国立オペラ劇場の引越公演、大ホールです。

どちらも車椅子での入場です。

ホールには事前に連絡を入れてから出かけました。

どちらのホールにも一応車椅子のまま鑑賞できる「車椅子スペース」というのが最後列の並びに用意されています。

が、それだとあまりにも遠いですし、オペラに関しては先にチケットを買ってありましたので、特別に前のほうから入れてもらうことにしました。

このホールはホール内は階段状になっていますので、車椅子のまま前のほうに行くには、「秘密の入り口」を通らなくてはなりません。

この「秘密の入り口」は普段カギが掛かっていますので、トイレに行くのもなかなか大変です。

特に小ホールのほうは出入り自由の演奏会ですし、夫はこの日出演者でもあったので、係の方を呼びに行くのにとても苦労していました。

大ホールは、秘密の入り口の外に大きな段差(を解消するための超急坂スロープ)があり、そこからトイレもかなり遠いので、この日は休憩時間にホール内を松葉杖で突っ切ってトイレに行く、という荒業を強行しました。

それでも、車椅子でしか移動できない客が快適に過ごせるよう、いろいろ配慮してくれたホールのスタッフさんたちには感謝の気持ちでいっぱいです。

クラシックコンサートは夫をはじめ、友人たちの歌を客席でじっくり聴くことができましたし、オペラも最前列で楽しむことができました。

足を怪我した当初は、こうしたステージを楽しむこともムリかな?、と半分諦めかかったので、無事に鑑賞できただけでも幸せなことです。

車椅子の介助をしてくれた夫、杖や荷物を運んでくれた息子、手伝ってくださったすべての方に感謝です。

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発表会まで3カ月

声楽のレッスンは、今回も現地集合ということで、私の方が先に着いて先に始めました。

今回たぶん夫は遅れてこないだろうということで、発声は軽く流し、すぐに曲のレッスンに入りました。

私としては前回さらえなかった「ぶってよ、マゼット」を先に、と思っていたのですが、先生と会話の行き違いがあってまたもや先に「恋人よ、さあこの薬へ」を。

いつも言われることは意識しているのですが、やはり同じことを注意されてしまうのは、それがとことん身に着いてしまっているからなんでしょうね。

響きが落ちてしまう(下側についてしまう)、出だし(休符明け、ブレス明け)でオーバーブロウしてしまう。

もう、これに尽きるのです。

だからと言って、出だしで慎重になりすぎて息が混じりすぎると息が足りなくなり。

この辺の加減が難しいです。自分の感覚が当てにならないので、練習してきたところで結局元の木阿弥だし。

とは言え、一応もう最後まで通して歌えるようにはなっていて、歌詞も楽譜を追いかけずともほぼ入っています。なので、息の使い方、響きの付け方に気持ちを集中して行けば、少しずつは改善される、かな。

もう一曲の「ぶってよ、マゼット」。

前回よりは歌詞もだいぶ入ったし、早口言葉も練習したので舌も回るようになっていました。

また、高いところから始まる下降音形なので、「Vedrai~」よりも響きが落ちにくく、「あなたの声に合ってますね」と言われました。

ふむ、長いし難しそうなのでちょっと敬遠気味だったけど、思っていたよりラクかも。(←我ながら単純です。)

とりあえず最後までなんとか歌い切り、最後の歌詞が楽譜と慣例とちょっと違ったので、良く歌われているパターンに変えることを決めて、今回は終わり。

まだもう一つ、難関の二重唱が控えているので、早いところ暗譜してしまわないといけません。

何しろ、月2回のレッスンで、残りは3カ月余り。まだ手つかずの曲がある時点でヤバいです。

次回までには二重唱も一通り楽譜を見て行かないと…。なかなか慌ただしくなってきました。

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発表会に向けてスタートです

声楽のレッスンに行きました。

先月くらいから夫の仕事がいきなり忙しくなり、レッスンに間に合わないことが出てきました。

この日は何時になるか分からないので、職場から直接タクシーで先生宅に行く、というので、帰りのことを考えて一人のんびりと徒歩で30分ほどかけて行きました。

二人で行く時はいつも私の方が後で、たいてい夫のレッスンが少し押して私の方は少々短くなる、というのが常なので(まぁそれで良いのですが)、最初から、それも少し長くなるのが前提でじっくりレッスンを受けるのはちょっと新鮮です。

発声では相変わらず、すぐに下側に響きがついてしまう、地声が混ざってしまうのが難点です。縦に開くこと、それも上側に開くことを意識しているつもりなのですが、結果は下側だけが開いてしまう、ということが多くて、なかなかうまくいきません。

特に出だしが低音だったり、急に下がる音形だったりすると、てきめんに落ちてしまいます。先生がおっしゃるには、『こぶしが付いている』そうで…。むむ、私ってばクラシックより演歌の方が向いてるのかしら、なんて。

結構たっぷりといろいろなパターンの発声をしたら、発表会に向けてのレッスンの始まりです。

とりあえずは前回から始めた「Vedrai, carino/恋人よ、さあこの薬で」から。

この曲はわりと短めで途中の転調もなく、とっつき易く感じます。ただ、相変わらず出だしでいわゆる「オーバーブロー」が多発するのと、跳躍音程の時に準備が遅いことを注意されました。

特に出だしの音に関しては、早め早めに口の形を決めることと、子音を少し前に出して、息を吐きながら音に繋げることを気をつけるように、と言われました。確かに、そうすることで出だしの「いきなり」感が減ってスムーズに息が流れるように感じます。

そのまま続けて「Batti, batti, o bel Masetto/ぶってよ、マゼット」に。

この曲、実は予習が足りてませんでした。長いし、早口だし、途中で曲調変わるし。

なので早々につまづいて、先生に音取りをお付き合いいただく羽目に…。

曲に入る前に「曲前のレチタティーヴォはどうしますか?」と聞かれたのですが、正直、とてもそんな余裕はないかも。

歌詞や音の確認をしながら半分くらい行ったところで夫が来たのでそこで終わり。いつもは45分のレッスンがたっぷり60分ありました。その分、少しは実になっていると良いのですが。

「ぶってよ、マゼット」に関してはもう少しそのアリアを歌う状況や歌詞をきっちり頭に入れて、あとリズムに合わせて口が回るようにしてくるようにするのが課題です。

さすがに発表会までレッスン回数がないので、自主練に気合をいれないといけません。

早いところ練習音源を完成させて、暗譜もどんどん進めて行かないと。

それにしても、これからもまた夫が遅れてくることが続くと、私のレッスンが充実しそうです。有難いような、心配なような…。

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発表会が決まりました

最近声楽レッスンについて更新できていません。

というのも、本業のPCやサイト作成関連にハマってしまってそちらにエネルギーがなかなか割けないこともあり、絶賛停滞中なのです。

レッスンに行ってもあちこち閉じてしまってうまく響かなかったり、例によって例のごとく下降音型で緩んだり胸に落ちてしまったり。

まぁ、当面の目標が無かったというのも大きな理由のひとつかな、と思います。

せっかくレッスンに通っているのにもったいないことですよね。

そんな中、突然ですが夏に発表会開催が決まったそうで。

当然ですが、出ないという選択肢はありません。(本当はあるんでしょうが、ウチの場合夫が絶対出ますし。)

秋以降だと息子の高校受験関係で忙しくなってしまいそうですし、ギリギリお盆前なので、なんとかするしかないでしょう。

そんな訳で、先日のレッスンで先生と曲目の選定をしてきました。

今回は日程的に出演者が少ないそうで、持ち時間はたっぷりあります。

なので、ソロを2曲、夫との二重唱を1曲歌うことになりました。

私のソロは、オペラ「ドン・ジョバンニ」の、ツェルリーナのアリア2曲。

「ぶってよマゼット」と「恋人よ、さあこの薬で」です。

どちらも有名なのでメロディーは早く入りそうです。頑張って暗譜しなくちゃ。

問題は二重唱です。

今の時点では、どうやら「愛の妙薬」の二重唱になりそうです。
以前に前半の二重唱を歌ったので、今回は一幕後半のネモリーノが酔っ払うシーンの方。
長いです。難しそうです…。

前回同様、こちらの方はメロディーからして入れていかないといけないので、かなり時間がかかりそうです。

でも、目標ができたので少しモチベーションが上がって来ました。

まずは楽譜をコピーして(どれも手持ちの中にあります)譜読みからですが、なかなかできない基礎練習も、この際気を取り直して頑張らないと…。

それにしても、ツェルリーナといい、アディーナといい、去年歌ったクリスティーヌやラウレッタといい、ここのところ本当に若い娘の役ばっかり(笑)。まぁソプラノだから仕方ないか。

役に似つかわしい声で歌えるようになりたいものです。

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久々のオペラ鑑賞(プラハ国立劇場オペラ「フィガロの結婚」)

書きたいことはいろいろあるのですが、なかなかアウトプットの時間が取れません…。

とりあえず書けるところから書いていかなくてはいけませんね。

久々に、ナマのオペラを観てきました。

プラハ国立劇場オペラの引越公演「フィガロの結婚」です。

最近はMETのライブビューイングこそ時々行っていますが、本格的なオペラは本当に久々です。(演奏会形式では、昨年出色の公演を鑑賞しましたが。)

しかも、今回は初めて息子が一緒に(と言っても彼は学生席ですが)観劇したので、ちょっと特別な感じでした。

「フィガロの結婚」と言えば、以前にイタリアの歌劇場が来た時も観ましたし、何より、昨年のちょうど今ごろ、息子の所属合唱団の先生方中心の公演があり、自分も合唱で出演したので、余計に親しみがあります。

昨年のソレは、ピアノ伴奏+超抜粋+日本語ではありましたが、息子などはそれを観て親しみを持っていたおかげで今回本物を見てみたいと思ったようなので、ああいう公演もそれなりに意義はあるんでしょう。

プラハの劇場とモーツァルトといえば、切っても切れない間柄。そういう意味でも期待が持てました。

実際、特にスターという感じの歌手さんはいないものの、ソリスト・合唱・バレエ・オーケストラ(もちろん大道具小道具も)すべてがパッケージでやってくる引越公演は、バランスが良くて見応えがあります。

今回も、キャストそれぞれが役柄に良く合っていて、とても楽しめました。スザンナは可愛らしく、伯爵夫人は気品があって美しく、ケルビーノは少年らしく、マルチェリーナは貫録があって。男声陣も良かったですよ。皆さん美声でしたし。

それにフィガロはやっぱり有名な曲が多くて嬉しいです。やはり知らない曲ばかりのものよりは知っている曲が多い方が楽しめますよね。

心配していた息子も、学生席なのであまり良い席とは言い難かったのですが、それでも「面白かった。入りこんじゃった」だそうで、次回秋には同じ歌劇団の「魔笛」が来るらしいよと言ったら「それも行きたい」ですって。

今年はなるべくその手の出費を抑えたいのですが、そう言われちゃうと、なんとかしたいなぁと思ってしまうのでした。

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ナタリー・デセイの「ルチア」を堪能

昨夜は久々のサントリーホールへ、コンサート形式の「ランメルモールのルチア」を聴きに参りました。

タイトルロールは当代最高のルチア歌いと名高いナタリー・デセイ。

私が初めてデセイを知ったのは、なんと昨年です。METのライブビューイングでの「ルチア」を観たのが最初でした。

衝撃でしたね。

歌はもちろんすごいのですが、その演技に特に引き込まれてしまって。
ルチアは難曲ぞろいなのに、その難しさを感じさせないくらいの自然な歌唱と、魂のこもった演技でした。

それで一気にファンになりました。

今年も夏前にMETライブビューイングの「椿姫」を観て、このときは体調が悪かったみたいで歌の方は彼女的に今一つだったようですが、それを補って余りある迫真の演技で、最後は涙を抑えきれませんでした。

そんなデセイが日本でルチアを歌ってくれる、と知った時、もちろん「行きたい」と思いましたが、チケットの価格を見て最初は「無理」と諦めかけました。

が、夫が「オレが半分以上出すから行こうよ」と言って背中を押してくれたので、チケットを買うことができました。感謝です。

さて昨夜のルチア。

席は二階左サイド。
最初は聞こえ方がどうかな?、と思いましたが、いい感じに音が回ってきて良かったです。思ったよりステージも近かったし、ルチアとエドガルドやエンリーコとの掛け合いではちょうどデセイの顔がこちらを向くことになり、表情も良く見えました。

そして、やっぱりデセイは素晴らしかったです。

コンサート形式なので衣装も演技的な絡みもないので純粋に歌を聴くわけですが。

やはりナマの声は録音とは全然違うのでした。
いや、聞こえる音色は変わらないのですが、たぶん録音できない部分がたくさんあるのでしょうね。

たとえ衣装を着ていなくても、魂のこもった歌は鳥肌モノでした。

ダイナミックレンジの広さは想像以上。繊細なppから、あの細い体のどこにそんなパワーが?、と思わせる迫力のffまで、堪能させていただきました。

有名な「狂乱」の場では珍しいグラスハーモニカとの競演も楽しめました。
グラスハーモニカの方、掛け合いではデセイに煽られてちょっと大変そうでしたが、幻想的な音色があの場面によく合っていたと思います。

個人的には一幕のアリアの方が好きなのですが、こちらも圧巻でした。
デセイのアリアの後は、ステージ上の人たちまで控えめに拍手してましたね。

コンサート形式って、普通のオペラと違って舞台に出ずっぱりなので、コンディションを保つのが大変だと思います。

あれだけの量を歌うのに、水一滴飲まずに歌いきるのもすごいな、と変なところにも感心してしまいました(急きょキャスティングされたエドガルド役の方は水を持ち込んで飲んでいらっしゃいましたが)。

新国立の合唱団の皆さんも、特に女声は開演から1時間近く歌わずにステージ上で座っていて、でも出番になったらあれだけきっちり歌えるあたり、さすがプロ、と思いました。あれ、ホントに辛いんですよね。ステージ上は暑いし乾燥するし。

オーケストラ、ソリスト、合唱、どれも素晴らしく、本当に贅沢で幸せな夜でした。

とにかく、デセイの歌を現役のうちにナマで聴く機会を得られただけでも本当に嬉しかった。改めて夫に感謝です。

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METライブビューイング2012-2013「愛の妙薬」

今年もMETのライブビューイングが開幕。

ということで、オープニングアクトの「愛の妙薬」を初日に観にいってきました。

「METライブビューイングって何?」という方のために簡単に説明しますと、NYのメトロポリタン・オペラの舞台をそのまま映画館でリアルタイムに配信しちゃうプロジェクトなんですが、日本の場合は字幕をつける作業があるため、三週間ほど時差があります。

まぁ、ライブビューイングそのものはサッカーの試合や大きなライブなんかでかなりメジャーになりつつあるので、あれを想像していただければ大きな違いはありません。

実際の舞台と違うのは、幕間に舞台裏でインタビューがあったり、次のシリーズの宣伝が入ったりするのと、やはり客席より間近にキャストの皆さんの表情が見えることでしょうか。

とにかく、舞台の臨場感そのままに映画館で一流オペラが楽しめる、ということです。

ちなみに、料金は3,500円。映画としてはお高めですが、オペラとしては安いです。
なお、同一シーズンの二回目以降は半券を見せると「リピーター割引」として300円安くなります。

METライブビューイングについてその他詳しいことは、公式サイトをご覧くださいませ。

予告映像も貼っちゃいます。

さて、今回の「愛の妙薬」です。

とりあえず公式サイトよりあらすじと見所を。

19世紀のスペイン、バスク地方。農場主のお嬢様アディーナは、美人でチャーミングで知的と三拍子揃った皆のマドンナ。純情な青年ネモリーノは、『トリスタンとイゾルデ』を皆に読みきかせる彼女に想いを募らせる。きざな連隊隊長ベルコーレがアディーナに熱烈なアタックを開始したことを知ったネモリーノは、薬売りのドゥルカマーラから、これを飲めば相手も自分を恋するようになるという「愛の妙薬」を手に入れるが・・・。

「愛の妙薬」が取り持つ、インテリお嬢様と純情青年の恋のゆくえは?〈人知れぬ涙〉などの名アリアでも知られるドニゼッティの傑作ラブコメディが、A・ネトレプコ、M・ポレンザーニ、M・クヴィエチェンのゴールデン・トリオで登場!ヒット作を連発するB・シャーのおしゃれな舞台で、人気絶頂のスター・ソプラノ、ネトレプコのチャームが花開く!イタリアの名バリトン、A・マエストリのいかさま薬売りにも注目!

この演目は昨年発表会で冒頭の二重唱を歌ったため、当時いろんなメディアで何度も観ました。なのであらすじも曲も結構入っています。

いわゆる「悲劇」ではなく、ハッピーエンドのコメディ。曲はどれも美しく楽しいオペラです。

アディーナ役のネトレプコは私でも知っているくらい有名なソプラノですが、主役ネモリーノのマシュー・ポレンザーニは初めて。私は名前も知りませんでした。

が、このポレンザーニがすっごい美声で、何曲かあるアリアはどれも惚れ惚れしてしまいました。特に有名な「人知れぬ涙」は圧巻でしたね。

百聞は一見にしかず。先行映像でその「人知れぬ涙(1コーラスのみ)」がYouTubeにありましたのでどうぞ。

さて、自分たちが歌った二重唱、あれだけ覚えたのに結構歌詞を忘れてて、自分の記憶力のなさにショックを受けたのですが、それでも歌いこんだことのある部分なので、細かい譜割りの違いなどがわかって面白かったです。

「愛の妙薬」は大きな役も少ないですし、主役がしっかりしていれば舞台が成立してしまうという意味でハズレの少ないオペラだと思います。(もちろん「通」の方にはいろいろ別の見方かあると思いますが。)

METのオペラとしては短めの、休憩込みで2時間50分。楽しませていただきました。

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